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October 2009

October 29, 2009

10月29日(木)今月は新しい本の企画を打ち合わせることが多かった

10月も終わりにさしかかっているが、今月は本の企画の打ち合わせが多かった。完全に決まっているもの、決まっていないものを含め、10冊分くらい編集者と相談をしたのではないだろうか。果たしてそれが全部実現することになるのかはわからないが、それだけ仕事がくるのは本当にありがたい。

実際の作業は地道に進めていくいくしかない。『無欲の勝利』の原稿、第3章を書き上げ、グーグル・ドキュメントにアップする。それから、新しい本として、『日本を騒がせた10人の宗教家』という企画があり、それをはじめてみることにする。最初は聖徳太子なので、書き始めてみる。伝説や神話に彩られた古代人なので、まずは史実と分ける作業が必要だが、その存在は後の日本仏教のあり方を規定する役割を担ったように思う。

本を書いていくやり方としては、一冊ずつ書いていき、一冊終わったら次にかかるというものがあり、今まで原則としてはそうしてきたが、ときには2、3冊同時に作業することもある。いったい、一度に何冊平行して書けるのか、それに挑戦するのも面白いかもしれない。とりあえず5冊同時くらいを考えている。そうすると苦しくなるのか、それとも楽になるのか。それを確かめてみたい。

October 28, 2009

10月28日(水)小幡氏との対談も三回目をむかえこれからどうしたらいいのかを考える

午前中は家で仕事。無欲の原稿を16枚ほど書く。

昼食後ヒルズへ。テレビ局と打ち合わせをしたあと、小幡氏との対談の3回目。一応これで締めになる。内容が下り坂経済を生きるといったことで、これからどうなるか、その時代をどう生きたらいいのかということについて話し合う。話しとして簡単にはまとまらないことで、全体の原稿が出来てきてから、改めてまとめを考えなければならないのかもしれない。

今週号の「アエラ」、教育の特集だが、和田中、西高、東大と、母校のことが取り上げられている。小学校も取り上げられれば完璧だが、ただの小学校なのでその可能性はない。東大の記事では、近著の『究極の東大受験法』の写真も掲載されていた。

10月27日(火)「皇室の名宝」と「聖地チベット」を見る

天気が良い。朝から鶯谷へ出て、そこから国立博物館へ行く。最近は、すいているし、近いのでこのルーツを使っている。開館時間に少し遅れたが、「皇室の名宝」第1期を見る。最初から、人出がすごい。とりあえず、最初の方をとばして、第1室の後半から見ていくが、またそこから若仲のところへ戻り、最初の屏風に戻るという見方をする。

第2期の方が、正倉院の御物も出るので、優れたものが多そうな気がする。第1期では、永徳は前に見ているし、若仲はやはりくどいというか、執拗。後半の献上絵画も、皆力が入っている分、絵としてのおもしろみには欠ける。一番よかったのは工芸品の数々で、圧巻は萬歳楽置物(高村光雲・山崎朝雲作)。とくに山崎作の螺鈿漆箱がすごい。ほかにも、日本の戦前の社会がいかに豊かなものをもっていたかを感じさせる作品が工芸に多かった。やはり絶対的な権力というものが、金がかかる工芸品の制作には不可欠なのだろうか。

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昼食を挟んで、上野の森美術館の「聖地チベット」へ。チベット仏教の本格的な展覧会ははじめて見るような気がする。こちらも、密教の仏たちの姿が独特の描かれ方をしていて、興味を引かれる。しかも、「カーラチャクラタントラ」や「秘密集会タントラ」など、オウムに登場する経典やそれに関連する仏像が展示されており、なるほどと納得する。なぜこうしたものが日本に入ってこなかったのか。元から清の時代に、中国で流行したのだから、入ってきていてもおかしくはない。それは謎だ。

October 26, 2009

10月26日(月)出版の世界はビジネス書から『論語』へと大きく転換しているらしい

10月最後の週に入った。台風が来ているとかで、天候が悪い。一日雨。家で仕事をする。『金融恐慌とユダヤ・キリスト教』のあとがきを書き、『無欲の勝利』の第2章を完成させる。

午後は、久しぶりに出版プロデューサーの小山さんなどと打ち合わせをする。その席上、最近の出版事情のことに話しが及んだが、一年前には売れていたビジネス書が、ここのところ急激に売れなくなっているという。それも一時のことではなく、これからもだめではないかという見通しらしい。

代わって、歴史物や『論語』といった中国の古典などに回帰しているとのこと。ところが、そうしたものの書き手がひどく不足しているらしい。教養の世界から、日本に伝統的な漢文の素養が失われている状況では、当然、そうしたことが起こるのだろう。今から若い人が中国古典にチャレンジするようになるとも考えにくい。求められていながら、それが供給できない。需給のアンバランスが出版の世界にも及んでいくのだろうか。

October 25, 2009

10月23・24日(金土)娘の結婚式に出席するため神戸に行く

娘の結婚式のために金曜日から神戸に行く。ホテルオークラに宿泊する。

土曜日は、午前中からタクシーでカトリック六甲教会へ行く。震災後に新しく聖堂が建てられていた。行くのは久しぶり。聖堂を入ったところに聖水があるが、インフルエンザで使えなくなっている。ちょっと? 聞くところでは、最初に流行したとき、ミサが中止になったという。これはかなり問題だろう。

結婚式は、その新しい聖堂を使って行われた。司祭は、昔から知っているオマリー神父。今は六甲教会には普段いないらしい。40分ほどでつつがなく式が修了したが、神父の父は最初に花嫁を花婿に引き渡すという重要な役割がある。慣れないもので、ドレスを踏みそうになると言うか、踏んだりもしたらしい。娘は一応カトリックの洗礼を受けている。本人の念願で神戸での結婚式の運びになった。

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終わってから、三宮の国際会館にある西村屋ダイニングで食事会。西村屋は、娘の義理の叔父の勤め先でもある。レセプションルームが奥にあるが、出席者が多く、その外側にまで机が伸びていた。ケーキカットや挨拶もある、簡単な形式の披露宴。親族や友人など多数集まる。花嫁である娘の司会ですべてが進行するが、結婚に至る過程を含め、すべて娘主導だということがはっきりする。

花婿の家族、親族を含め、娘も人間関係に恵まれている。小学校時代は不登校にもなり、また、父親のとんでもない人生に巻き込まれて大変だっただろうが、大学院を終わってかなり早い段階で結婚したことは、親としては安堵の思いが強い。東京でも披露宴があるが、これで終わったという気分で東京へ戻る。

October 22, 2009

10月22日(木)今つきあいのある編集者同士が実は同級生だということが判明しそれに驚く

10月も下旬に入ってきた。やはり天気がいい。

朝から家で仕事をする。まず、『クロワッサン』の病気自慢の原稿を書く。自慢できるかどうかわからないが、入院していたときの床ずれの話しを書いて、送る。それから、昨日企画会議を通ったという『無欲の勝利』の原稿、改めて書き出す。少し柔らかい雰囲気ではじめることにした。

午後は、文集新書の衣川さんが来て、12月刊行の『金融恐慌とユダヤ・キリスト教』の初校、校閲からあがってきたものと、こちらが校正したものをすりあわせする。幸い、大きな直しはなかった。その話しのなかで、彼女と河出ブックスの藤崎さんが大学の同級生で、しかも新潮新書の担当者も同級生だということがわかる。考えてみると、彼女たちが大学生だった時代、私はテレビなどにもよく出ていた。果たしてそれが関係するのかわからないが、編集者同士がもともと関係があるというのは初めて。

本屋に行って、私と名前が近い兵藤裕己氏の『声の国民国家・日本』と、同じ講談社学芸文庫に入った早川孝太郎の『花祭』などを買う。「日本宗教美術史」の次は、もしかしたら「日本宗教芸能史」かもしれないという感覚がある。それはそれで、美術史以上に難しいところがあるが、挑戦していい課題であることはたしかだ。

読書の秋。ちょっとまじめに本も読みたい。

October 21, 2009

10月21日(水)小幡氏との対談は二回目を終える

朝からヒルズへ。小幡さんとの対談の二回目。テーマは、「下り坂経済の時代を生きる」というものだから、どちらかと言えば、後ろ向きの話し。しかし、そのなかからいかに希望を見いだしていくのか、それが鍵になる。

対談はあと一回、来週に行う。それで原稿をおこしてもらい、それに手を入れることになるだろう。たしかに、高度経済成長の時代には右肩上がりで、下っていくことなど考える必要もなかった。毎年毎年、給料があがり、物価があがる。そのなかで、新しい新製品が出て、欲望を喚起する。そういう構造ができあがっていた時代と、今とではかなり開きがある。

電車のなかで、農大の収穫祭の広告を見る。戦後すぐの時代には、収穫祭の宣伝を梅ヶ丘でしていたらしく、その写真が出ていた。原節子の映画で、梅ヶ丘でロケした家庭ドラマがあったが、ちょうどその時代ということになるだろう。今とはまったく景色が違う。

October 20, 2009

10月20日(火)東京国際映画祭が開かれているヒルズの空は秋めいて美しい

午前中は、家で『金融恐慌とユダヤ・キリスト教』の校正をする。最後まで読み通す。かなり細かく見たので、時間がかかった。

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昼からヒルズへ。知人と会食。ヒルズクラブでワインなど飲んでしまったので、午後は仕事にならない。校正の補足箇所だけを書いた。それで終わり。外に出ると、秋らしい空がきれいだった。

ヒルズでは、東京国際映画祭が開かれていて、全体に賑やか。スタッフや関係者が行き来している。アカデミーヒルズのある49階には事務局が設けられていて、余計にぎわっている感じがする。

October 19, 2009

10月19日(月)実に久しぶりに散歩をし加藤和彦氏のことを思う

家で仕事をする。細々と処理していく。校正の仕事もあり、それがメインになる。経済の本なので、細心の注意が必要。それで時間がかかるし、一日にやれる量に限度がある。

夕方久しぶりに、烏山川遊歩道を散歩する。一時間ちょっとで往復したが、環状七号線まではいけなかった。運動が足りないので、しっかり散歩しないといけない。

音楽家の加藤和彦氏が亡くなった。中学時代にラジオを聴いていて、フォークルの「帰ってきた酔っぱらい」を聴いたのが、音楽のはじめだったような気がする。そこから関西フォークを聴くようになり、さらにはジャズに進んだ。あの当時のフォークは、斬新で、刺激的で、政治的なものも含んだ、スキャンダラスだった。なぜ、その先頭に立っていた加藤氏が自ら命を絶たなければならなかったのか。個人的な事情もあるのだろうが、たんに仕事に対するものだけとは思えない。

October 18, 2009

10月17・18日(土日)なんだかひどくあわただしい生活を反省しないといけない

土曜日は、多摩大学のルネッサンスセミナーで、企業人向けのリベラルアーツ講座の講師を担当し、3時間ほど話しをする。

日曜日は、ヒルズに出かけ、結婚式が近づいている娘夫婦と打ち合わせ。日曜日にヒルズクラブに行ったが、いつものビュッフェではなかった。仕事としては、監修する本のあとがきを書く。これは短いので一気に書き上げる。

ここのところ、あわただしい。あわただしくなると、仕事以外のことに関心が向かなくなる。歌舞伎などその最たるもので、あれは余裕がないと見られないものなのかもしれない。スポーツなど、そもそも今年になってからまったく関心がむかない。横浜ベイスターズがあまりに弱いせいもあるが、これも余裕のないせいか。ちょっと、そこらあたり反省して、もっとあわただしくない余裕のある生活をしなければならない。どうしたらそうなるか、ちょっとわからないが、なんとかそれを実現したい。

October 16, 2009

10月16日(金)全体が日蓮の一日で『手にとるようにわかる宗教の本』が重版になる

朝は家で仕事。『よくわかる!日本の新宗教』の監修の作業、残りを片付ける。その後、『福神』の原稿の続きを書く。終わりに近づいているが、「立正安国論」を論じるには一回ではだめだろう。

午後は、日蓮遺文の勉強会。今日とりあげられた遺文は、かなり美文のものが多かった。日蓮の故郷に対する強い思いが伝わったりと、これまでにない内容のものも見られた。もっとも多産な時期の書き物だけに力が入っているのだろうか。小松、松山両先生に『日本宗教美術史』と『仏陀語録オリジナル』を進呈する。日蓮の曼荼羅を美術史的に位置づけたのは、私の本がはじめてではないだろうか。

その際に、神奈川の県立博物館でも日蓮にかんする展示があることを知る。京都国立博物館のには行くつもりにしているが、チラシを見る限り、どちらかというと神奈川の方がよさそうに思える。鎌倉での日蓮をテーマにしており、日蓮本人が活躍した地域だけに、それがない京都とは事情がちがうせいかもしれない。

去年監修の仕事をした『手にとるように宗教がわかる本』の重版ができた。もう一年以上刊行から経っている。早いものだ。

10月16日(木)今月4冊目の新刊『仏陀語録オリジナル』の見本ができ河出ブックスの創刊イベントに出る

朝から家で仕事をする。新宗教関係の本の監修を頼まれていて、その原稿を見る。いろいろ修正箇所があり、けっきょく、一日かかる。

夕方、新宿へ。高島屋の上で、三五館の中野さんから『仏陀語録オリジナル』の見本をもらう。写真家の野町和嘉さんの写真を使わせて貰っているが、写真家自らが選んだくれたらしい。レイアウトもこっていて、とても立派な本になった。自分でもこんな本を作ることになるとは思わなかった。あとは、これからの企画について。

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夜は、紀伊國屋サザンシアターで河出ブックスの創刊イベント。私のほかに、最初のラインナップに『読者はどこにいるのか』が入っている石原千秋さん、新宗教と建築の五十嵐太郎さん、それにフリーライターの永江朗さん。五十嵐、永江両氏はこれから書くことになっている。サザンシアターに来たのは、10年前に「水の味」を上演して以来のことかもしれない。そのときは脚本を書いたので舞台には上がらなかった。今回はあがれるかと思ったが、話しをする席は舞台前に用意されていて、舞台にはあがらずじまい。

話しは、教養や選書のあり方をめぐって。別に話をすることを用意していなかったが、選書と新書を比べた場合、選書の方が少し偉そうに書くものなのではと言ってみた。河出書房は、社長以下総出で、力が入っている。私の以外にも全部で三冊がすぐに重版になっているらしく、出だしはたいそう好調。最後は宴となる。

October 15, 2009

10月14日(水)『教養としての日本宗教事件史』早くも重版が決まる

朝からヒルズへ行く。宝島新書での小幡氏との対談。朝から4時まで対談を続ける。下り坂ということがテーマで、とりあえず、ここ最近の経済の状況をおさえ、それと関連させる形で政治について話しをする。いかに日本をはじめとする先進国が下り坂にあるのか。それを徹底的に洗い出すことが目的になりそうだ。小幡氏が語った民主党のあり方は面白かった。政治的な結社というより、企業組織に近い。サラリーマン社会にふさわしい政党ということだろうか。

終わってから、先週末に大手書店に並んだ『教養としての日本宗教事件史』の重版が決まったという知らせを受ける。昨日も動きがあると聞いていたが、まずは順調。明日は創刊イベントもある。

夜は、講談社のK氏と会食。世間話とこれからの企画について話しをする。そのなかで、早稲田の人は一人で飲み、東大の人は二人で飲み、慶應の人は三人で飲むという話しが出て、ちょっと盛り上がる。慶應の学生が集団で裸になってつかまったが、これも、集団を作りたがる慶應の属性だろう。

October 14, 2009

10月13日(火)ライブラリー・トークは大盛況

昼間は家で仕事をする。『福神』に載せる日蓮論第4回の原稿を書く。全部で15枚ほど。まだ少しかかる。

夕方はライブラリーへ。ライブラリー・トークまで時間があったので、『金融恐慌とユダヤ・キリスト教』の校正を少しする。

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夜は、ライブラリー・トーク。場所はスカイ・スタジオ。ここは、数年前の東京国際映画祭の関連シンポジウムがあり、某氏が暴れたところ。そこで一人で話しするというのは気持ちいい。名簿を見ると、働き盛りの人が多い。盛況なのは本当にありがたい。1時間半ほど、村上春樹の『1Q84』について話しをする。内容については、後日ライブラリーのホームページの方に出るだろう。

時間がなくて、最後話しができなかったが、来年夏に出るというBook3についても考えてみた。2まででは、あまりに残された謎が多い。主人公二人が会えるのかどうかも問題だが、予言としては会えないとされている。二つの月は一つになるのか、さきがけのなかでは何が起こっているのか、そのリーダーは本当に死んだのか、編集者の小松はどこに、そいて牛河の本当の目的は何か。こういったことすべてに納得できる説明を加えるのは、かなり難しそうだ。それに、つじつまがあっても物語が面白くないと仕方がない。きっと作者は今、苦悶していることだろう。

October 12, 2009

10月12日(月)明日のライブラリー・トークの準備をし「立正安国論」を読み直す

朝からヒルズへ行く。明日のライブラリー・トークのために準備をする。改めて、全体を見直し、どういった話しをするか考えていく。来年にはブック3が刊行されるらしいが、それがどうなるか。少し予測もしてみようと思ったけれど、これは難しい。

途中、週刊新潮から電話取材が入る。世界救世教について。政治家の宗教団体とのかかわりについて。

あとは、『福神』の日蓮論のために、日蓮の「立正安国論」を読み直してみる。これは久しぶり。全体の論旨は思っていたよりも単純かもしれない。その前の「守護国家論」とはやはり性格が違う。その筆遣いというか、若き日の日蓮には勢いがある。その勢いが、一気呵成にこの文章を書かせたのだろう。

もし、これがなければ、日蓮は生涯、天台宗の学僧に終わっていたかもしれない。しかし、現実を見て、それを無視することができなかったのだろう。そこにドラマがあり、また、予言が的中することで、さらなる展開が起こったのだろう。原稿をどう書くか。今回は難しい。

October 11, 2009

10月11日(日)今週は二つのイベントで話しをする

今週は、次の二つのイベントで話しをします。13日の分については、私にメールしてください。15日の分は、チラシにある連絡先にお願いします。

◆◆◆ライブラリートーク「これ以上深くは読めない『1Q84』-宗教学者が読む村上春樹」◆◆◆

【概要】:村上春樹氏の長編小説『1Q84』は、多くの読者を獲得しました。しかし、一方では、その不可思議な物語をどのように読み取っていいのか、読者のあいだに、戸惑いがあるようにも見受けられます。村上氏のこれまでの作品とは違い、『1Q84』では、現実に存在する組織や人物などがモデルとなっています。それはたんに、作品を作り上げる上で参考にされたというだけではなく、物語の本質的な部分にもかかわっているように思われます。今回のライブラリートークでは、『1Q84』のモデルになっている組織や人物がいったい何なのかを読み解きながら、その作品世界の意味を考えます。

◆日 時:2009年10月13日(火)  19:15〜20:45

◆会 場:森タワー49階もしくは40階
※当日、森タワー2階アカデミーヒルズ入口インフォメーションボードにてご確認ください。

◆スピーカー:島田 裕巳(宗教学者/六本木ライブラリーメンバー)

◆参加費:無料

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10月10日(土)作田さんの法統継承式に行きそれから狛江で映画「GATE」を見る

早朝から群馬藤岡へむかう。福神研究会の作田公照さんが、今度、今まで小野文珖さんが住職をつとめていた天龍寺の新しい住職に就任することになり、その法統継承式が行われる。池袋から東上線で小川町へ行き、そこから八高線で群馬藤岡へ。3時間近くかかる。

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法統継承式は2度目だが、小野さんの場合、住職の期間が10年ほどと短く、しかも60代のはじめ。檀家としては青天の霹靂で、しかも、これまでなじみのなかった新しい若い住職ということで、混乱やとまどいがかなりあったようだ。そのことが、全体によくわかった。作田さんも大変だろうが、それも得難い体験になる気がする。

驚いたのは、福神の上杉さんほか3名が、群馬ではなく栃木の藤岡に行ってしまい、式に間に合わなかったこと。検索をかけると、ただの藤岡だと栃木の方に行くことになってしまう。けっこうそういう間違いをする人が多いらしいが、電車でもタクシーでも2時間くらいかかる。

私は、宴会のあと、狛江の方にむかう。マット・テイラー監督の映画「GATE」の上映会に出るため。ほかに、長井運動のボランティアも来た。なぜこれを見に来たかと言えば、映画で僧侶たちが原爆が実験として最初に爆発したネバタ州のトリニティーに、星野村の原爆の火をもっていき、原爆による光の輪を閉じる物語になっているから。長井健司さんは、生前、その原爆の火を故郷の星野村に持ち帰った山本さんという人物のドキュメンタリーを作っていた。それは全国では放送されていないが、昨年私たちが全国をまわったときには、各地で見て貰っていた。

「GATE」では、原爆の火のことが間違って説明されていて、僧侶が広島からもちかえったかのようになっていた。趣旨としては、監督がかかわる核兵器解体基金の活動をアピールする色彩が濃い。こうした事実があったのを知らなかったが、もし長井さんが生前にそれを知っていたらどう思ったのか。それに興味を引かれた。

October 09, 2009

10月9日(金)2年半かけた大作『日本宗教美術史』の見本ができそのあまりの出来映えの良さに自分の本と思えない

文春新書として刊行する『金融危機とユダヤ・キリスト教』の校正をする。これは、かなり丁寧に時間をかけて見ていかないといけない。2章分近く進む。

午後はライブラリーへ。週刊ダイヤモンドの取材を受ける。この前は、話題になった新宗教の特集の取材だった。今回は、大学を特集するらしい。慶應のことについて聞かれる。

夕方、芸術新聞社の渡辺さんが、『日本宗教美術史』の見本を持ってきたくれる。できがすばらしく、とても自分が書いた本とは思えない。写真を載せたいところだけれど、ちゃんとしたものを載せないと、その良さが伝わりそうにない。自分の手では、難しいかもしれない。明後日にチャレンジしてみたい。

この本を書き上げるには、2年半がかかった。これは、『オウム』にかけた期間に匹敵する。今回は取材のために、かなりのところを周り、国宝クラスの仏像は相当に見た。今まで見たことのあるものでも、いざそれについて書こうとしても、それがうまくいかない。中尊寺の金色堂などは、わざわざそのために出かけた。なかには見ていないで書いたものもないわけではないが、それも着々と実物を見てたしかめている。これまで、日本宗教美術史は、誰も書いたことがないので、少なくともその点が貴重なはず。どのように受け取られるか、それが楽しみだ。

夜は、新しい本の企画の打ち合わせ。最近はそんなことばかりが続いている。皆、自分で書いているので、合理化もできない。いったいどこに限界があるのか。それにチャレンジするしかないのかもしれない。

October 08, 2009

10月8日(木)台風が過ぎ去ったあとのヒルズからの風景は格別だ

台風が来襲した。今回はここ10年で最強ということで、電車が止まったり、学校が休みになったりしている。ただ、風台風のようで、雨はそれほど降らなかった。朝からは、すでに陽が差したりしていたものの、様子を見てから出かける。ライブラリーで仕事。あまり進まない。その後、打ち合わせ二本。片方は、小幡さんとの対談本の企画。その内容をつめる。もう一つの方は、まだ、どうなるかわからないという感じ。

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打ち合わせにはゲストルームを使ったが、さすがに今日は、外の景色がきれいに見える。こういうのは、正月と盆休み、そして台風一過の後だけだ。すっかり晴れ渡った外の光景を見ていると、今の日本がおかれた状況がなんとなくわかるような気になってくる。そこにライブラリーの価値もある。

October 07, 2009

10月7日(水)根津美術館のリニューアルに行き「那智滝図」をはじめて見る

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今日リニューアルオープンする根津美術館へ行く。開館前に着いたので、テープカットも見られた。その司会をしていたのが、昔放送大学の番組を作るときに司会をしてもらった好本恵さんで、久しぶりに会った。

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お目当ては、「那智滝図」。宗教美術史のなかで取り上げたものの、実物を見ていなかった。明後日見本ができるので、今更見てもしかたがないのだが、なんとなくこれで安心する。もう一つ、これもとりあげた芸阿弥の「観瀑僧図」もはじめて見ることができた。

知らなかったが、根津美術館には広大な庭があり、それが見事。今回はそのなかにカフェもできている。

そこから病院に行くが、体重が増えたせいで、コレステロールなどの数値がよくない。これは気をつけないといけない。

さらに、バスを乗り継いでヒルズのライブラリーへ。河出書房新社の編集者と打ち合わせをする。二冊頼まれ、さらにそれとは別の編集者から電話がきて、来週のライブラリー・トークをもとに本をと予約される。

それが終わってから、東京財団へ行き。生命倫理の研究会。今日は、豚を使って人間の臓器を再生させる試みについて。日本人なら別にそれほど抵抗はないかもしれないが、イスラム教徒だったら卒倒するだろう。

October 06, 2009

10月6日(火)一日に二冊新刊見本ができるのは生まれて初めてのこと

家で仕事。『葬式は贅沢である』のおわりにを7枚ほど書く。それから、今度新しく書く『無欲の勝利』という本にかかる。14枚ほど書いたが、ちょっと感じがかたい。もっとやわらかくと考えていたので、修正しないといけないだろう。

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今日は二冊、新刊の見本が届く。同じ日に見本が出たのははじめたのこと。片方は、今度創刊になる河出書房新社の河出ブックスにおさめられる『教養としての日本宗教事件史』、もう一つはぶんか社から刊行される『大人のための友だちのつくり方』。今週は、『日本宗教美術史』の見本も出来る予定。一週間で三冊新刊の見本というのは前代未聞。我ながら感心する。

夕方は、赤坂のドイツ文化会館で開かれている難民映画祭の作品、『ビルマVJ』を見に行く。これは、2009年のサンダンス映画祭で世界映画ドキュメンタリー制作賞を受賞した作品で、2007年のビルマにおける民主化闘争を扱っている。VJとはビデオジャーナリストの略で、現地のカメラマンが命がけで撮影したビデオを編集したもの。そのなかには、長井健司さんが撃たれる場面が含まれる。

この作品では、8月からの状況がつぶさにわかるようになっている。一度盛り上がった闘争が鎮圧され、もう一度盛り上がったときに、長井さんがビルマに入ったことがわかる。それは、考えられないほど危険な状況だった。映画のなかで9月27日が近づいてくるのを見ていると、やはり複雑な思いがした。

October 05, 2009

10月5日(月)来週10月13日にライブラリートークをするがテーマは「これ以上深くは読めない『1Q84』で関心のある方は招待できる

今日は、朝から、家で仕事。『寺門興隆』の原稿を書く。これで創価学会の連載も69回目になる。午後は、『葬式は贅沢である』の原稿について打ち合わせをする。おそらく、1月の刊行になるだろう。

来週、六本木ヒルズライブラリーでトークをする。その要領は以下の通りだが、ライブラリーのメンバーではなくても、私を通してなら参加できる。希望者がいたらメールして欲しい。

【ライブラリートーク】10/13「これ以上深くは読めない『1Q84』-宗教学者が読む村上春樹」のご案内

【概要】:村上春樹氏の長編小説『1Q84』は、多くの読者を獲得しました。しかし、一方では、その不可思議な物語をどのように読み取っていいのか、読者のあいだに、戸惑いがあるようにも見受けられます。村上氏のこれまでの作品とは違い、『1Q84』では、現実に存在する組織や人物などがモデルとなっています。それはたんに、作品を作り上げる上で参考にされたというだけではなく、物語の本質的な部分にもかかわっているように思われます。今回のライブラリートークでは、『1Q84』のモデルになっている組織や人物がいったい何なのかを読み解きながら、その作品世界の意味を考えます。

◆日 時:2009年10月13日(火)  19:15〜20:45

◆会 場:森タワー49階もしくは40階
※当日、森タワー2階アカデミーヒルズ入口インフォメーションボードにてご確認ください。

◆スピーカー:島田 裕己(宗教学者/六本木ライブラリーメンバー)



October 04, 2009

10月4日(日)書棚に突っ込んだ書類の整理で一日が終わる

書棚の整理をする。今日は、書棚に突っ込んである書類を整理する。これが、相当の量になっている。自分で寄稿したり、コメントしたりした記事の束があって、これがかなりある。なんとか、現在書棚に入れてあるものを片付ける。しかし、まだ、ケースのなかに入っている分もあれば、納戸に積んだ段ボールのなかにもある。これが全部片付くのはいったいいつになるか。記事類も、整理しないといけない。本と書類に祟られている感じだ。

自民党の中川昭一氏が亡くなったとのこと。自宅は下馬というから、それほど遠くはない。調べてみたら、まったくの同学年だった。自殺ではないと言うが、総選挙敗北の責任を感じてのことだろうか。ストレスが原因かもしれない。なにかやるせない話しだが、落ち目の政党というか、組織にはよくあることだろう。小幡さんがある自民党の議員に、次の選挙ではまったく見込みがないと断言したら、目を丸くしていたという。この出来事は、自民党にまったく未来がないということを暗示しているように思える。

October 03, 2009

10月3日(土)『仏陀語録オリジナル』のあとがきを書いたのと今週のメディア

三五館から出版される『仏陀語録オリジナル』のあとがきを書く。7枚ほど。それから再校ゲラを読み通す。今回は直しはほとんどないので、それほど時間はかからなかった。これは、原始仏典の代表である『スッタニパータ』から100のことばを選び出し、それをパーリ語協会の英訳本から訳し直したもの。従来の訳は、仏教用語が使われているが、今回はそれをやめた。そのためまったくイメージの違う仏陀語録になっている。

今週のメディアとしては、火曜日の夕方読売テレビのニュース番組でインタビューが流された。というか、そのはず。翌日、全国放送されるはずだったが、取材対象のひかりの輪がそれを拒否し、実現しなかった。

『寺門興隆』10月号には、創価学会についての連載の68回として、「公明党惨敗で創価学会は政治にどんな野望を抱けるのか」が載る。タイトルが示しているように、今回の衆院選での敗北を受けて、公明党と創価学会がどうするのか、あるいはどうなるのかを分析した。

10月2日(金)東京インターナショナルオーディオショーに初めて出かける

はじめてのことだが、東京国際フォーラムで開かれている「東京インターナショナルオーディオショー」に出かけてみる。会場前から多数の人がつめかけているが、ほとんどが男性。並んでいる途中で、知り合いに声をかけられる。

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オーディオ各社が新製品をひっさげて、ブースを開いているので、それを見ていく、というか聴いていく。一番いい印象を受けたのが、JBLのs9900。スピーカーとしてかなり大きいが、音がまとまっていて、コンパクトで聴きやすい。これなら、それほど大きくはない部屋で聴いても、空間的なスケールを感じることができそうに思えた。我が家のシステムでこれをならしたらどうなるのか、ちょっと興味がある。

廊下で、サウンドデザインの石田さんを見かけたので声をかけ、話しをする。デジタルな技術は部品が命で、Sマスターのようなものがないとどうしようもないとのこと。アナログだと他のもので補えたりするが、デジタルではそうはいかないらしい。我が家ではマジックDSをつなげてという話しをしたら、石田さんがクロックアップしているソニーのHDDレコーダーと同じようなものと言われて、安心する。

終わりに、ティファニー&フレンズのライブを聴く。やはり、ライブの音は、オーディオから聞こえてくるものとは違う。ということは、まだまだ改良の余地がたくさんあるということだろうか。

October 01, 2009

10月1日(木)移転した山種美術館の初日に行きこれから書く本の目次を考える

山種美術館が広尾に移転し、新しくオープンするというので初日に出かける。展示は、「速水御舟展」。御舟の作品は、これまで見た記憶がない。

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やはりなんといっても、「炎舞」がすごい。これは、『日本宗教美術史』の初稿では少しふれていたが、最終的には削ってしまったと思う。それも実作品を見ていなかったからで、もし見ていたら、きっといれただろう。もえあがる炎は、どう見ても、不動明王の光背だ。一つ、日蓮像を頼まれて模写したものがあった。

御舟という人、立体感に優れている。だから、欧州に旅行したときの洋画のようなタッチが可能だったのだろう。それから亡くなるまでわずかしか歳月が残されていなかったのが惜しまれる。その先いったいどういう作品が生まれたのか。

見終わってからヒルズへ行き。少しだけ仕事をする。論文の校正をしあげ、2冊分、これから書く本の目次を作ってみる。来週の予定が続々と入り、どうも4冊分から6冊分の打ち合わせをしなければならない。今月は、おそらく毎週本が出ることになる。

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