1月9日(土)空海について考え團十郎の荒事治療法についての発言から学ぶ
一冊仕事が終わったので、やりかけていた宗教家についての本の原稿を少し書く。聖徳太子に続いて、次は空海。最近若い頃の空海について、どういった状況にあるのかを示唆する飯島太千雄『若き空海の実像』という本が出た。その本を読みつつ、書き出しを4枚ほど書く。空海のことを調べていると、密教の使い手ということもあるし、いろいろと面白い。その書の世界も、かなり魅力があり、あまり勉強したことのない領域だけに、飯島氏の本を読みつついろいろと考える。
朝日新聞の土曜版beの「逆風満帆」に團十郎が登場した。成田屋の舞台はよく見てきたし、なにしろ團十郎が最初に入院する日の舞台を見ていることもあり、白血病の経緯にはずっと注目してきた。今回は、相当にきつい治療を成田屋のお家芸「荒事」にたとえている。これは、今まで團十郎の口から語られてこなかったことではないか。研究熱心な人だけに、自分の病気を相当に深く学んでいる。普通の病人なら、命が助かり、健康でありさえすればいいのだろうが、歌舞伎の宗家としては舞台に立たなければならない。舞台に立つということは、それだけ体力が必要で、本当の意味で回復しないとそれはかなわない。逆にそうした目標があるからこそ、荒事とまで掲揚される荒療治に耐えられるのだろう。白血病の患者にとっては、團十郎の病との戦いは、大いなる示唆とともに励ましになるのではないか。
空海、成田屋ということで、思い出したが、初詣客の数について今年から警察の発表がなくなったらしい。その数字、これまで日本人が宗教に熱心だという指標としてつかってきただけに、ちょっと困る。
『アエラ』の今週号、真如苑の記事のなかに、私の一言が載っている。最近は、使われる発言が短いことが多くなってきた。それでも取材に来るということは、一応意味があることなのだろう。
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