2月1日(月)無縁社会という背景があるのか『葬式は、要らない』は早くも重版になった
昨日の夜、NHKのテレビドキュメンタリー『無縁社会』を見る。かなり話題になっているようだが、家族との縁もなくなり、孤独に亡くなっていく人たちのことが取り上げられていた。孤独死で、家族も発見されないという場合には、自治体によって葬儀が行われる。これは、『葬式は、要らない』でとりあげた、直葬のはじまりともいうべきものだ。一般の直葬では、葬儀をしても高齢で参列者がいないケースが少なくないだろう。どちらにしても、孤独に死んでいく、そういう時代になってきた。
無縁ということばは、一時、網野史学の流行で、積極的な意味を与えられていた。さまざまなしがらみから解放されることが無縁で、そこにはユートピア的な響きがあった。時代が変わると、その無縁も、孤独と結びつけられ、否定的な意味合いを帯びてくる。果たして無縁は、幸福なのか、不幸なのか。今はそれが問われている。
ここのところ、新聞各紙に広告が出た新刊の『葬式は、要らない』は、早々に重版になった。初刷よりも2刷の方が部数が多い。この出足自体は、『10大新宗教』よりも早い。いったいこれからどうなるのだろうか。
今日の仕事は、『世界の宗教が一気にわかる本』の第一章の最初の節を5枚ほど書く。一神教と対比されるべきものは、果たして多神教なのかがテーマ。一神教について解説していくための序論になる部分。それから、円仁の原稿を数枚書く。いよいよ円仁は唐に渡ることになる。
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