2月16日(火)洋泉社の社長石井慎二氏が亡くなられ通夜に伺うが故人との関係の深さを改めて思った
洋泉社の社長、石井慎二氏が亡くなられた。今日は、中野の宝仙寺でお通夜が開かれたので、それにうかがった。
洋泉社からは、新宗教と都市とのかかわりについて新書を書くように依頼されており、ちょうどその仕事に着手した日に訃報を聞いた。石井さんとはおそらく30年くらい前からつきあいがあり、それは私がまだ大学院の院生だったころにさかのぼる。ちょうど野草社というところで雑誌『80年代』を出していた時期で、その関係からお会いしたのが初めてだったのではないだろうか。石井さんは、宝島社にいて、その頃はまだ30代だったはずだ。
考えてみると、私と宝島社の関係は深い。石井さんがそこに携わる以前ということにもなるが、『ワンダーランド』として創刊された雑誌が『宝島』と改名されたものは今でももっている。『宝島』になってからも、同じ世界に属しているという感じはあった。だからこそ石井さんともお会いしたわけだが、私が最初に原稿料をいただいたのも『別冊宝島』だった。それから、『宝島30』にはずいぶんと文章を書いたし、それで批判を受けたこともあった。
不思議なことに最近は、宝島社関係の人たちとの接触が多い。第7サティアンに一緒にいった晝間さんが、ちょうど15年目の同じ日にやってきたことはすでに書いたが、アスキー・メディアワークスに移った星野さんからは最近、高橋繁行さんの『看取りのとき』という新書をいただいた。メディアワークスは、今出ている『葬式は、要らない』の元になった『戒名無用』の発行元になる。
したがって、お通夜では懐かしい顔にもあった。今は幻冬舎に移っている穂原さんからは最初に石井さんの訃報を知らせていただいたし、メディアワークスで『戒名無用』を出してくれた『宝島30』の元編集長の上田さんにも実に久しぶりにあった。小浜逸郎さんとも10数年ぶりに会うことができた。
石井さんが60代で亡くなられたのは、あるいは酒やタバコといったことが影響しているのかもしれないが、通夜には多くの人がつめかけ、故人の交友関係の広さが伺えた。最近はお会いする機会もなく、新書ができあがれば、その機会もあるかと思っていたので、その点が悔やまれる。故人の冥福をお祈りしたい。
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