4月28日(水)『天井桟敷の人々』が名画だという幻想から覚めたほうがいい
今日は映画の日。作品は『天井桟敷の人々』。もちろんこの作品があるのは知っていたし、評価が高いのも了解していたが、実際に見たのははじめて。
最初意外だったのは、原題がまるで違うこと。『楽園の子供たち』を『天井桟敷の人々』と日本訳したことで、印象がずいぶんと変わったように思う。最初のパリの大通りのシーンは、ものすごい数の人たちを使っていて、たしかに圧巻。
ところが、話が進んでいくと、これがつまらない。まず一番、だめだと思ったのは、女主人公のギャランスが、マドモアゼルと呼ばれるように若い女性に設定されているのに、明らかに年をとっていること。40代だと見えたが、実際に調べた見たら映画完成時で47歳だった。歌舞伎ならいざ知らず、映画ではこれだけの年齢の開きではしらけてしまう。主演のジャンルイ・バローも、このとき35歳だったらしいが、50代に見えた。肌がきれいでない。それに、彼のパントマイム、映画史では激賞されてきたが、それほどのものだろうか。
作品は3時間を超えて長く、おまけに昔なら1部と2部で休憩が入っただろうが、今はそれもない。登場人物たちはやたら決闘だと息巻くだけだし。ナチス占領下のフランスで相当の額をかけて映画を作ったというのは、偉いことで、それが戦後に評価されたのかもしれないが、どう考えても駄作ではないだろうか。ナチスに対する抵抗を読み解く人もいるが、それは明らかに深読みだろう。途中帰った観客もいたが、それも当然。これが名画だという幻想から覚めたほうがいい。
















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