5月11日(火)新橋演舞場で海老蔵と染五郎の「寺子屋」を観て歌舞伎座の建物の特徴を知る
久し振りの歌舞伎。朝から新橋演舞場へ行く。歌舞伎だけは観客が減らない。ほぼ満員の感じ。
演目は、「寺子屋」、「吉野山」、「魚屋宗五郎」、それに「お祭」。7代目幸四郎のひ孫にあたる海老蔵、染五郎、松緑に、中村屋の兄弟がからむという、全体に役者が若い組み合わせ。10年歌舞伎を観ているが、海老蔵と染五郎が共演するというのは初めて観た。これはかなり珍しいのではないか。全体に皆が若いので、そのまま忠実に演じているという印象を受けた。ただ、左団次や福助なども出ているので、ふだんの若手公演とは違い厚みがある。海老蔵と染五郎の共演は、期待が大きかったものの、がっぷりよつで対決するという雰囲気にまでは至っていなかった。「寺子屋」は大好きな演目だけに次を期待したい。
帰りがけ、歌舞伎座のほうへ向かっていたら、黒崎さんご夫婦に出会う。夜の部を観劇とのこと。演舞場でも感じたが、私や黒崎さんのような世代の観客が、とくに男性はいない。これが、今の歌舞伎の一番の問題だと思うが、ただ、なんとなく自分が若いような気がして、それは得。
歌舞伎座の建物、すでに解体工事がはじまりそうな気配だが、これまであった装飾的な部分がないだけに、いったいどういう建物かがかえってよくわかった。正面の彫り物の豪華さもはじめて気がついた。たしかに、これが壊されるのはもったいない。
その後、ヒルズで取材を受ける。30代の生き方について。
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