6月18日(金)たかじんの番組に出るために大阪に行きついでに大阪陶磁美術館と荒川修作・ルノアールを見てもう日本人は印象派を卒業していいのではないかと思う
朝、タクシーで東京駅へ。新幹線で大阪まで行く。読売テレビで、たかじんの「そこまで言って委員会」の収録。今回は、5人の講師が順に出て講義をするというタイトル。私が一番最後で、葬式の話をする。おちは、フリーズドライ葬。放送は、27日の日曜日だが、東京では残念ながら見られない。収録が終わってから、インターネット用に創価学会の現状について話をする。こちらはアップされれば、見られるのではないか。
せっかく大阪まで来たので、東洋陶磁美術館へ行く。安宅コレクションが収蔵されているので有名だが、訪れるのははじめて。改築されたので、建物は新しい。安宅コレクションの展覧会で見たことがあるものもかなりあったが、はじめてのものもたくさんあった。やはり朝鮮陶磁だと、高麗時代が抜群に質が高い。時代が下るにつれて、庶民化が進んだのか、技量がかなり劣る。これは、世界的な傾向なので仕方がないだろう。
さらに、国立国際美術館へも行く。こちらもはじめて。ルノワールの展覧会をやっているので、かなり混雑している。まず、お目当ての荒川修作初期作品展「死なないための葬送」を見る。1950年代終わりから60年代の作品で、棺桶の中に無機質の遺体が葬られているというイメージ。その独特の質感が面白い。あわせて、「荒川修作と1960-70年代の美術」を見る。こちらでは、現代の著名なアーチストの作品がそろっていたが、やはり荒川のダイアグラム絵画が一番面白かった。
ついでにルノワールを見る。最近はほとんど印象派の展覧会など見なくなった。改めて見てみると、ゴッホの絵と同様に、下手というか、絵画としての体裁をなしていないように感じてしまう。唯一良かったのは、この大阪展だけに出ているE.G.ビューレー・コレクションの《イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢 (可愛いイレーヌ)》 。これだけは、絵がしっかりしていて、8歳の少女の存在感がよくわらわれている。ほかは、塗り絵のような印象を受けた。印象派をあまりに高く評価するのはどうなのだろうか。それ以前の古典的な作品の方がすぐれているし、明治から戦後にかけての日本の洋画の方が、造形的にも、表現の面でもはるかに優れているように思う。
それにしても、日本の各美術館がルノアールの作品をかなり所蔵しているのがよくわかった。もう、私たちは印象派を卒業してもいいのではないか。
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