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June 09, 2010

6月9日(水)『ビジネス書大バカ事典』はけっこうおもしろいしためになる

今日は、ここのところではめずらしく、取材も打ち合わせも全くなかったので、家で原稿を書く。『宗教事件史』と、『もたない技術』をあわせて、全部で36枚書いた。書きすぎの気もするが、後者は比較的気楽に書けるものなので、筆が進んだ。毎日、これだけ時間がとれれば、月刊はそれほど難しくはない。途中で、立花隆と佐藤優の対談本を引用する必要があり、目を通してみると、ちょっと面白そうなので、読んでしまった。もらったまま、読んでいなかった。教養書というよりも、現代の状況を考える上での指針になる本に重点がおかれている気がする。

もらった本といえば、最近、勢古浩爾『ビジネス書大バカ事典』というものを読んだ。版元は三五館で、編集者からはぜひ紹介してくれるようにも言われていた。別にそのせいで言うわけではないが、読んでみると、けっこう面白い。ビジネス書とは題されているが、基本的に取り上げられているのは、自己啓発ものの本。著者は、有名な書き手の本を次々と読んで、その内容を紹介している。もちろろん、そうした本を評価しているわけではなく、批評はかなり辛口だ。

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最近では、こうした自己啓発の本はあまり売れなくなっているようで、勝間和代のブームも急にしぼんでしまった。苫米地英人は、依然として本を出しつ付けているが、全体にブームは終焉にむかっている。それでも、いったいこの世界がどういう世界なのかを解明するのは重要なことで、私も、分析を試みる必要はあるとは思っていた。今も書棚にはそうした本が結構ならんでいる。ご苦労なことに著者はそれをやってくれたことになる。

いかがわしいビジネス書とともに、まっとうな本も紹介されているが、ちょっとそれは余計な気がした。それから、苫米地氏を最重要人物としてとらえるなら、一番最後にもってきた方がよかった気がする。自己啓発とは何か。時代が変わると、いつかまたブームになることもあるだろう。そのときのためにも、読んでおくといい本だ。

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書籍・雑誌」カテゴリの記事

Comments

著者のレベルもありますが
世間的には
苫米地氏よりも勝間氏の方が
はるかに重要でしょう。
勝間和代の膨らみ方は
自己啓発やビジネス書の枠組みを超えて
朝日新聞系などの
一般メディアも大きく追随する
状態でした。
実質が拝金主義でしかない勝間さんを
売れるという理由だけで文化人として遇した
大手メディアの判断は僕には信じがたいものです。
勝間バブル崩壊した今、
文化をどう考えるのかと問いただしたいです。
彼女と比較すると苫米地氏は
新聞やテレビの大手メディアでは
完全に黙殺されていますので、
実はかってのビジネス本や
カルト本で売れた人と同じレベルでしかなく
直接の読者以外に訴求力は乏しいでしょう。
というか最近は
実態不明なDVD通販業者の
コンテンツの一つでしかないようです。

苫米地氏の価値のひとつは、密教を理論的に解明して、大衆化させる道筋を作ったことです。
それは十分歴史的に評価されるレベルの仕事だと思っています。
科学者でありながら、気功や密教の実践者であった苫米地氏にしかできない仕事です。

緑の鏡さんの言うとおりのような気がしますね。
もっとも、勝間氏も苫米地氏もCSとかBSとかのCMには出てきますね。

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