7月12日(月)参院選が終わり創価学会票の重さが改めて認識された
『教養としての世界宗教事件史』、まえがきを書いて、一応終わった。あとは、あとがきと参考文献を作る必要がある。全体で350枚ほど。前著と量的にはさほど変わらないだろう。これまで、あまち書いたことのないことが多く、勉強にもなった。
午後は、ヒルズへ。原稿の受け渡し、明日のテレビ収録の打ち合わせ、それに取材を受ける。合間に小幡さんと、参院選の選挙結果などについて語る。今回の選挙では、知り合いの当落があった。推薦を頼まれた大野元裕さんと、何かと因縁のある有田芳生氏は当選したが、長い運動の時にお世話になった真山勇一落選した。小幡さんの知り合いでは、自民党から民主党に鞍替えした田村耕太郎氏が落選した。雑誌『80年代』でかかわりのあった喜納昌吉、保坂展人氏も落選、テレビで知り合いになった福島瑞穂氏は当選した。
今回の選挙では、自民党がかなり議席を確保したが、その裏には公明党との選挙協力がある。10年にわたる連立政権で行われていたことが引き継がれていることになり、自民党も公明党も、そうした関係を維持しないと議席を確保できないようだ。公明党はおよそ750万票を獲得している。これが、単独なら700万票を割り込むのだろう。こうした点は、今後の連立の問題に色濃く影を落とすことになりそうだ。公明党が自民党と別れ、民主党と手を組む可能性は、今のところ低いとみるべきだろう。
力は衰えたとは言え、創価学会のまとまった票は、誰にとっても魅力的だ。それをもって、創価学会が政界を支配しているとまでは言えないにしても、隠然たる勢力として君臨していることは間違いない。民主党が政権を永続させようというのなら、そこに楔を打ち込む必要があるが、今の執行部ではそれも難しそうだ。無党派層とともに創価学会票がものを言う時代が、しばらくは続くのかもしれない。
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