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July 17, 2010

7月16日(土)就職がないのが当たり前と考えないとこれからの社会はやっていけない

午前中は「午前10時の映画祭」。今日は『カサブランカ』だった。昔見たはずだが、まったく覚えていない。展開がいい加減ともいえるが、戦争ということを背景として考えれば、仕方のない話かもしれない。それでも、場内はいっぱい。こんな朝、しかも平日に映画館に観客がいること自体が珍しい。

午後は、取材、打ち合わせ、打ち合わせ。もう一本打ち合わせがあったが、それは急きょ中止になる。夜は、新国立劇場で鈴木忠志演出の『シラノドベルジュラック』。全体に、義太夫というか、浪花節というか、そこが鈴木調。ギリシア悲劇やシェークスピアとは違う。終わってから、レストランで懇親会。今日は主に、柄谷行人さんと京大の副学長の大西さんと話をする。

ここのところ、大学生の就職難、就職氷河期と言われているが、これももうこの表現は通用しないのかもしれない。大学生は、即戦力ではないし、就職できないのがむしろ当たり前と考えたほうがいいのではないか。生産性が上がった日本のような社会では、本質的に必要とされる雇用などない。本当は、ごく短い労働時間ですむはずで、雇用する人数だって、そう多くはいらない。ただ、そこから得られるものを分配するには、皆が長時間働いているという体制が必要で、それで企業などというものがあるのではないか。だから、新入社員などいなくても、それほど困らない。もう、日本の社会はそこまで来ている。

文筆家として心掛けているのは、というかそれが現実だが、本を出しても売れないということ。たまに売れることもあるし、ごくたまに大売れすることもあるが、それは期待もできないし、予想もできない。文筆家として生活を成り立たせるには、初版で終わることを前提に、数をこなしていかないといけない。大学生も、就職できないのが当たり前で、就職できたらラッキー。売り手市場になったら、それはバブル。大学生にはつらいかもしれないが、それがこれからの現実なのではないか。

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

「展開がいい加減ともいえるが、戦争ということを背景として考えれば、仕方のない話かもしれない。」とありますが、その映画は、完成度の高い歴史的名画であって、ストーリーと映像とも、文句のつけようがないように思えました。文章からは分からないのですが、先生は、具体的にどの部分の「展開がいい加減」と感じたのか、第三者に判るような表現をしていただけないでしょうか。

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