8月27日(金)サンデル教授の講義をアカデミーヒルズで聴講する
午前中は、まずインタビュー原稿の訂正やら、略歴の送付やら、事務的な仕事をこなす。それから、10人の宗教家の最後、麻原についての章を最後まで書き上げる。後は見直しだけになったが、一番「日本を騒がせた」という観点からは、聖徳太子が外れる。最初のこの章については、少し手を入れる必要がありそうだ。
原稿書きが午後までかかり、その後は新宿へ。『エコノミスト』から葬式についての取材を受けるが、まるで自分の著書である『葬式は、要らない』を批判するような内容になった。今から振り返ると、あの本はまったく物足りない。やはり、葬式について語る覚悟が決まっていなかったように思う。今書くなら、もっと過激なものになるだろうが、おそらくそれでは今の時点で読者がついてこられないだろう。もう少しそれには時間がかかりそうだ。
歯医者に寄ったあと、ヒルズへ。今話題のサンデル教授の講義を聴講する。実は、テレビも見ていないし、本も読んでいないが、どういった講義なのかやはり興味があった。講義のはじまる前は、ライブラリーもちょっとざわついていて、いろいろな人が出入りしていた。久しぶりに、慶応の常任理事の阿川尚之さんにもお会いする。講義の途中には、文部副大臣の鈴木さんもかけつけ、挨拶だけする。
サンデル教授が私と同じ年というのは知らなかった。聴衆の意見をもとに議論を進めていくが、正義をめぐってかなり難しい問題を扱っている。いったいどういう方向に行くのかと思ったが、アメリカ的な解釈というより、かなり普遍的な正義の考え方をベースにおいているという印象を受けた。最後に、少し意見を言いたくなったが、その機会は訪れなかった。
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