8月28日(土)遷宮工事中の出雲大社を訪れる
出雲大社へ行く。朝11時の飛行機で羽田をたち、出雲空港へ。同行の講談社の編集者のレンタカーで、空港から出雲大社へと向かう。車も少なく、時間通りに着くことができた。
今回は、60年に一度の遷宮ということで、本殿の屋根の葺き替えをしている。考えてみると、伊勢神宮の遷宮が行われる年と、出雲の遷宮の年とは重なっていて、前回重なったのは私が生まれた昭和28年ということになる。そのため、出雲大社では、普段見ることのできない屋根の葺き替え工事を見学できるようになっている。それが一番の目的になった。実際に屋根を見てみると、その大きさに圧倒される。よくこれだけのものを木造で作ったものだと感心しないわけにはいかない。見学者には、はぎとった屋根に使われていた檜の皮をくれる。
前に来た時には、あまりよくわかっていなかったので見ることもなかったが、今回は出雲大社をずっと守ってきた千家と北島国造家のある場所をたしかめる。出雲の場合、こうした社家がなければ、今日まで存続しなかったであろう。
そこから、車を止めていた島根県立古代出雲歴史博物館へ行く。まだ新しい建物で、こちからか出雲大社を見るのははじめて。その点で新鮮な感じがした。現代的な古代のイメージがする。博物館は興味深く、昔の出雲大社の姿がわかった。やはり中世から近世にかけては、仏教建築の影響を受け、朱塗りだったことを確認する。これは、伊勢神宮の場合も同じだ。もちろん、ものすごい高さの古代の建物の復元されたものも模型として展示されているが、こちらはどうだろうか。これほどの高さのものがあったとはちょっと考えにくい。日御碕と島根ワイナリーにも立ち寄る。
一番面白いと感じたのは、修理中の社殿には神はいないと感じたこと。今その神がどこにいるかはわからないが、神様も工事のうるさい音は苦手なのだろう。
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