8月3日(火)高校の同級生で村上春樹氏の編集者でもある岡みどりさんが亡くなった
今日も基本的には、『般若心経』の原稿を直し、書き足す作業で終わる。夕方、今度出る『まんがとあらすじで読む聖書』の本に関連して、取材を受ける。
実は先週、高校時代の同級生でもある編集者の岡みどりさんが亡くなった。平凡社時代の同僚であり、私にとっては東大宗教学科の同級生でもある渡邊直樹さんから、訃報を聞かされた。病気だったことも、入院していたこともまったく知らなかったので、とても驚いたが、このところ友人、知人とのあいだで、それに関連した情報が行きかっている。
岡さんは、村上春樹氏のエッセイ関係の編集者で、『日出国の工場』には本人が登場する。緑という名前は、もしかしたら『ノルウェイの森』の緑のもとになっているのかもしれない。岡さんについて忘れられないのは、高校の入学式の日のこと、私はバスで向かったが、途中で、ひどく派手な真っ赤なミニのワンピースを着た少女が乗ってきた。入学式に出てみると、その少女がいて、それが岡さんだった。彼女がバスに乗ってきたときのことは、今でも記憶に焼き付いている。
高校を卒業した後、バイトを紹介された記憶もある。何か英語で書かれた記事を要約した翻訳する仕事だった。いったいそれがどこから来て、どんな役に立った仕事なのか、今では覚えていない。
最後は、高校の同級生の集まりでだった気がするが、昨年のはじめ、彼女が病気で退職する前、勤め先の文芸春秋社を訪れたことがあった。私が寄ったのは、夕方で、岡さんはもうお母さんの介護のために帰ってしまったと、知り合いの編集者から聞かされた。あるいは、あの日、もっと早く訪れていれば、それが最後の別れになったかもしれない。
これは、偶然でもあり、また縁かとも思うが、8日の結婚披露パーティーには、その岡さんゆかりの人々が集まる。葬式は密葬とのことだが、何か彼女のためにセレモニーをする必要があるかもしれない。
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