12月11・12日(土日)最後の有度サロンと久能山東照宮
土日は有度サロン。現在の形式では、これが最後になる。コーディネーターは柄谷行人氏で、ゲストは山口二郎氏。柄谷氏の話は、先日の長池講義の延長線上にあるもので、古代ギリシアのイオニアに花開いた実践性を含む哲学と、アーレントが支配なしとした「イソノミヤ」という概念をめぐって。一方で、山口氏は、なぜ民主党政権が国民を失望させているかについて語る。
まったくかみ合いそうにない話が、けっこうかみ合ったところが面白い。日曜日の公開講座では、イソノミヤという神社を建てて、憲法9条を教義にし、カントを祭ることを提案してみる。もちろん冗談だが、帰りがけ、案外悪いアイディアではないような気がした。靖国神社という右の軸が施設を伴っているのに対して、左の軸にはそれが欠けている。柄谷氏の言う「普遍宗教」をいきなり具現化したものとして、イノソミヤはありかもしれない。それにこの名前、いかにも神社らしい。
終わってから、かねて行きたかった久能山東照宮に寄ることにした。ちょうど、舞台芸術センターのスタッフ、横山さんが車で連れて行ってくれることになり、文春の編集者二人と行ってみる。天気がいいので、訪れるには絶好。日本平ははじめてだが、ロープウェイで下ることになるとは想像していなかった。東照宮は、塗り替えたばかりできれい。ガンダムがいたるところにあるのは、プラモデルの静岡らしい。展示場で、明治の東照宮の案内図が掲げられていたが、今とは違うように思えた。派手な建物ではなく、どこにでもありそうな神社の建物。これは、伊勢神宮と共通する。東照宮の石段の上から見ると、下にはイチゴ用のビニールハウスが林立していた。
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