12月9日(木)江戸時代なら「助六」を書き換えた狂言がすぐにかかり海老蔵がそれを演じて大きな評判を呼ぶことになったに違いない
朝冠婚葬祭について一項目を書き、死の哲学の本、次の章の内容を考える。
それから、牛込神楽坂へ。新潮社に出向き、本用の写真を撮ってもらう。硬軟2パターンを撮影してもらうが、けっきょく、スーツ姿になった。テレビ出演も、そうした形が多いので、それになった。ついでに、世界の宗教の本のこれからの進行方法について打ち合わせをする。
その近くでランチをとったあと、新宿へ出て、いろいろと買い物をする。買い物というものはかなり疲れるものだ。
海老蔵は無期限謹慎になり、正月の公演は玉三郎の特別公演になるらしい。これだけ短期間に、そうした処置がとれるのは歌舞伎だけのことだろう。
今回の問題についてはいろいろとあるだろうが、一つは成田屋のお家芸が荒事だということは重要だろう。はたして、まっとうな生活を送っている普通の役者が、荒事をこなせるものだろうか。最近の海老蔵は、ある意味、うまくはなったが、おとなしくなったような気がしていた。荒事をたんなる形としてではなく、実質を伴ったものとしてやるにはとてつもないエネルギーが必要だ。そのエネルギーをどこに求めるのか。そこに、暴力性がかかわってくる根本的な原因がある。
もし、これが江戸時代のことなら、無期限謹慎はないだろう。その代わりに、あざとい座元がいれば、「助六」を今回の事件を盛り込んで、それを海老蔵に演じさせるに違いない。間違いなく評判を呼ぶ。それに、舞台に出て、自分の現実の生活における醜態を観客の前にすべてさらけ出すのが、一番本人にとっての薬になる。そうしたことができなければ、この事件を生かして、大きな役者にはなれないはずだ。おとなしく謹慎していても、意味がない。世間の批判の矢面に立って、そのうえでどうするか。問われているのは、そのことなのだ。
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