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January 03, 2011

1月3日(月)年頭に当たって改めて『葬式は、要らない』を批判する人たちの問題点を考える

昨年は、『葬式は、要らない』のせいで、葬式について発言し考えることが多かったが、この本が出たのがちょうど一年前の1月末のことになる。昨年も亡くなった方は119万人に達し、それだけの数の葬儀が営まれたことになる。依然として葬儀のことはさまざまな問題を含み、議論の対象になっていく気配がする。

ちょうど、『寺門興隆』の新しい号では、作家でもあり臨済宗の僧侶でもある玄侑宗久氏が、私の本を読んで批判を書いている。『日本の論点2011』でも、葬儀をめぐって議論を戦わせる関係になった。また、大阪の秋田光彦氏が出している『サリュ』というミニコミ誌でも、私が応典院まで出向いて話をしたことを含め、葬儀についての議論が特集されている。

私の、いわば「葬式無用論」に対して、玄侑氏に代表されるように「葬式有用論」を説く人も少なくない。よく批判されるのは、葬儀を出す側の視点が欠けているといった言い方をされ、葬儀がもつ「グリーフ・ケア」の役割の重要性が強調されることがあるが、私からすれば、よほどそちらの議論の方が葬儀を出す側の視点が欠けているように思えてならない。金のことを持ち出すのが気に入らないのだろうが、現に今、葬儀や墓に出す金がなくて困っている人たちがいる。そうした生者に、自分の生活を犠牲にしてでも、死者のための供養を行えと言うのだろうか。宗教家が考えなければならないのは、むしろ葬儀を出せなくて困っている人たちをどう救うかではないだろうか。

そうした点を含め、私を批判する人たちは、現在と過去としか見ていないように思える。過去をいかに現在に通用させるか、視点はそこにとどまる。私が必要だと考えるのは、むしろ現在と未来を見ることで、いかに未来を見通した上で葬儀を考えるか。重要なのはその点だと思うのだ。おそらくこの議論は今年も続くことだろう。

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Comments

いくら時代背景や価値観が変わろうと、宗教観を異にしようと、死者を葬る気持ちに変わりなく、葬儀は、必要ではないでしょうか。宗教は、亡くなった人たちと生存者を結ぶ、心の生命線なのですから。島田先生には、もっと、学会や寺院関係者と共存し、なおかつ、建設的な提案ができる人格を身につけていただきたいと念願しております。批判や言いっぱなしなら誰にもできますから。本が売れればよいという商業主義に乗り、流されないようにご注意ください。

明けましておめでとうございます。
今年もブログ、読ませていただきます。

『葬式は、要らない』。
すごいタイトルだなと思っていましたが、やはり議論を呼んでいましたか。
機会を見つけて、購入し、読んで、その感想をここに書き込ませていただきたいと思います。

産経新聞が元日号で「命」「性」を取り上げていましたが、私は死と結婚、性、そして宗教はリンクするものだと思っています。

先生のブログ、よく判ります。先日私の友人が親を亡くされ葬儀をしたのですが彼自身 先生の持論と同じ事を言ってました、というか現実問題本当に嘆いてました、兎に角意味不明なお金の取り方に親が亡くなった悲しみよりも葬儀業者への憤りを延々聞かされたばかりです。兎に角納得のいかない不透明なお金の取り方に、彼自身、悲しくともこんなにお金が飛ぶんならもう葬儀なんてしなくてもいいよ!と怒りまくってました。やっぱり現実問題切実な所はグリーフケアも金次第、貧乏人は葬儀をしたくても出来ない、という所が本音だと思います。最初の提示した金額からよく判らない上乗せばかりしてきてどんどん雪ダルマ式に金額を上げていくのに彼は共犯の坊主共々怒りまくってました。一般人には判らない事をいいことにして商売をしていると言ってましたね…。

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