3月4・5日(金土)静岡の舞台芸術センタースプリング・シーズンの公演を見に出かける
金土は、静岡へ。静岡県芸術センターのスプリングシリーズの公演を見るため。2日がかりになった。初日は、マグリット・デュラスの「苦悩」。映画でもおなじみのドミニク・ブランさんのひとり芝居。デュラスの自伝的な小説をもとにしていて、前半はナチスに捉えられた恋人を待つ話。ここは、かなりありきたりだが、後半ファンタジックな要素が入ってきたところは、どう展開していくのか引き付けられた。あっと驚くような結末まで一気に。終わってからは、レセプション。この芝居を見ていて、自分の入院体験をひとり芝居にしようというアイディアがわく。タイトルは「インタビュー」。
静岡駅の近くのホテルに泊まり、夕方まで時間があったので、レンタサイクルで市内をまわる。電動アシストにははじめて乗った。調子に乗って使っていたら、途中で電源が少なくなってきて、そうなるとただの重い自転車になってしまう。新装なった登呂遺跡から、久能山へ。久能山では、前回登らなかった石段を登る。そこから、三保の松原をめざしたが、道もあまりよくなく、電池切れもあり、途中で断念する。なんとかグランドシップへたどり着く。
2日目の芝居は、オリヴィエ・ピィの「グリム童話」。再演のようだが、今回の初日のせいか、役者がかたい。照明のスイッチングのタイミングがずれているところが多く、これが芝居をかなり損なっている。物語は、「苦悩」と酷似していて、戦争と再生は共通する。だが、再生の部分が「苦悩」に比べて弱い。王が何らかの犠牲を払うところがないと、物語の構造が弱い。自転車で疲れたので、トークには出ずに、そのまま帰る。
一つ、金曜日の夕方にホテルにチェックインした時、エレベーターのところで、磯崎さんを見かけた気がした。声をかけようと思ったが、おそらく舞台芸術公園でも会えると思い、そのときは声をかけなかった。ところが、舞台芸術公園にはいらしていない。あれは幻だったのか。
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