6月7日(火)「親鸞と妙安寺」展と観音山古墳の見学をしたが明日8日は新宿のブックファーストでトーク
今日は取材旅行。編集者と東京駅から新幹線で高崎へむかう。高崎までは一時間弱。そこからタクシーで、群馬の森へ。はじめて来た。目的は、県立歴史博物館で開催されている「親鸞と妙安寺」展を見るため。これは、地方色豊かな展覧会で、東京ではとても見られない。親鸞が、北関東に残した足跡と、その後の真宗門徒の本願寺とのかかわりが中心。内容は渋いが大変興味深いものだった。とくに、北関東の川の民との関係が浮き彫りになってくる。悪人が狩猟や漁業といった殺生をする人間たちのことを直接にさしていたということが改めて確認された。妙安寺にあった親鸞の木像を本願寺に献納する話も面白い。
常設展示を見ると、近くの観音山古墳のはにわなどが展示されている。近いので行ってみることにするが、隣の近代美術館で司修さんの絵本の展覧会を見る。司さんには昔本の装丁をしてもらったことがある。中で一番おもしろかったのは、網野義彦さんとの仕事。これも川の民と関係する。さらに、近代美術館の建物は磯崎新さんの設計。急に身近に感じる。
群馬の森は不思議な場所で、森としては心地よいが、なかに土を長方形にもった場所がいくつもある。これは軍関係のものに違いないと思ったが説明はない。そこから歩いて観音山古墳へ。やはりかなり大きい。見終わったら、急に案内人があらわれて、石室のなかに入れてくれた。その人に話を聞くと、群馬の森は軍の火薬庫の後だという。推測があたった。これだけの古墳があるということは、古墳時代に文明が栄えていたことを意味する。だからこそ、信仰のネットワークがあり、その上に親鸞の活動があったのだろう。
明日の夜は、新宿のブックファーストで、『ブッダはなぜ腹が立たないの』のトークセッションがある。
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