7月19日(火)東博で「空海と密教美術」の内覧会に参加し立体曼荼羅を見る
宝島社から『まんがと図解でわかる空海と密教』を監修本として出した関係で、東京国立博物館での「空海と密教美術」の内覧会に行く。前にも一度内覧会に来たことがあるが、そのときは伊勢神宮の展示だったので、今回より人が少なかった。やはり空海には人気がある。
以前、2003年に開かれた「空海と高野山」展のときの圧倒されるような展示とは異なり、ちょっとこじんまりしているという印象を受けるが見るべきものはいくつかある。一つは、「聾瞽指帰」の全体が、前期後期両方行くとみられるということ。こういう機会は珍しい。
もう一つは、「高尾曼荼羅」。空海が将来したのと近い両界曼荼羅で、これも前期後期で両方ということになるが、損傷が著しいだけに、それほど多くみられるものではない。その大きさには圧倒される。それから、一番の目玉は、当時の立体曼荼羅が再現されていること。これは、最近の東博の傾向で、光背などを外し、全体が見られるようになっているが、そういう機会もめったにない。梵天が一番の傑作で、それがまじかで改めて確認できる。ただ、立体曼荼羅を構成するすべての仏さんが来ているわけではないので、東寺に行ったときに受ける印象とは異なる。
全体的には、一般の筋書きがあるわけではなく、そこが物足りないのは東博の今の展示の仕方からすると仕方がないかもしれない。だが、説明書きなどもうひと工夫あってもよかったように思う。
内覧会が終わってから、蓬莱屋へ行く。そこから、ヒルズへ向かい、編集者との打ち合わせが2件。
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