8月16日(火)一日家で仕事をして清元88年ぶり合同演奏会の番組を見る
今日は家で一日仕事。『日本人ほど宗教を愛する国民はいない』の第2章から第4章までを直す。もう少し構成などを直す必要があるかと思っていたが、筋は出来上がっていて、その点については修正の必要がなかった。今日一日を戒名で表現してみると、「文章院修正多裕居士」となった。今日一日が凝集されている。
夜、「若き宗家と至高の三味線~清元二派88年ぶりの共演~」という番組の再放送を見る。歌舞伎の舞台で清元はよく接するし、延寿太夫の浄瑠璃もしばしば聞いているが、清元が二派に分かれているということ自体知らなかった。その二派が88年ぶりに共演するまでのドキュメントで、その葛藤や苦悩の過程がとても興味深かった。肝心の演奏が全部放送されなかったのは残念。
以前の延寿太夫は、家元になってそれほど年月が経っていなかったせいか、いかがなものかというところがあったが、いつの間にかすっかり様変わりしているのに気づいたことがあった。今回の番組を見ていると、本当に立派な太夫への道を歩んでいるということをまざまざと見せつけられた思いがした。「隅田川」が、渾身の語りであることは間違いないだろう。
こういった伝統芸能の世界では、一人の人間を大人にしていくための仕掛けが用意されている。それはかなり過酷なものだが、その試練を乗り越えたとき、人間は大きく成長する。その点で、家と伝統芸能は密接不可分だ。この点は、日本社会の問題を考える上でかなり重要。ただ、すべて世襲ならいいということではない。
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