9月1日(木)「真夜中のカーボーイ」とトヨタのシステム
映画は「真夜中のカーボーイ」。もちろん封切りの時点で見ているが、だいたい内容は記憶していた通りだった。この時代の映画は、フラッシュバックを多用し、登場人物の過去の精神的な傷を表現しようとする傾向が強かったということを改めて確認する。大麻が出てくるサイケデリックなパーティーもこの時代特有のものだろう。役者では、やはりダスティー・ホフマンがすごい。本当に死んでしまったような演技だった。
午後は、経営哲学の勉強会でトヨタを取り上げる。今や世界を代表する大企業だけに、これをどうとらえるかはかなり難しい。かんばん方式などは、トヨタの生産システムの必ずしも中心ではなく、結果の部分を示しているように思う。トヨタについては、勤めていた経験をもつOBがかなり詳細なシステムについての本を書いている。それも特徴だろう。
勉強会が終わってからの話のなかで、三河の風土や報徳運動の影響がむしろ大きいようにも思えてきた。要は稲作農村の共同体が原型で、そのメンバーが勤勉に労働しなけれならないシステムを作ろうとしてきたように見える。さらには、一部の人間ががんばることでイノベーションを起こさせ、それを共有することで会社全体が進化していく仕組みも内蔵されている。もちろん、そこには矛盾やひずみも生じるのだろうが、簡単にできる会社のシステムではないことはたしかだ。
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