9月16日(金)国立劇場で文楽を見て日蓮の勉強会に行くが久しぶりに「発見の会」の公演があるらしい
今月はいろいろ行くところがあって忙しい。今日は文楽。チケットを最初はうまくとれなかったが、なんとかなった。住太夫、蓑助のコンビはやはり見ておかないといけない気がする。そのコンビで、最初は「寿式三番叟」。この演目、文楽では見たことがない。住太夫の語りにはやはり威厳がある。蓑助の翁もそうだ。翁が退き、三番叟になると、俄然わかりやすくなる。普通の文楽とは違い、やはり能のようだ。
そのあとは、「伽羅先代萩」の御殿の段。これは、歌舞伎では何度も見たことがある。実に残酷な話だが、人形だと人が演じたときとは何か雰囲気が異なる。節電の影響で、この段だけという説明だが、文楽ではこれだけを独立してやることは少ないのだろう。最後は、「近頃河原の達引」。実は、この演目、歌舞伎でも見たことがない。源太夫休演で、そこが残念だが、最後の猿回しが面白かった。これは人形ならでは。
終わってからタクシーで新宿へ。遅れて日蓮遺文の勉強会へ。身延期の日蓮は、書簡ばかりで、思想的な発展がなくそれほど面白いところがない。佐渡で思索した、一念三千の考え方や題目論も、この時期にはほとんど言及されない。教団形成は進んでいたのだろうが、思想的な進展があまり見られないところが残念だ。日蓮自身の体調がすぐれなかったことも影響しているのだろうが、あるいはそういうことを持ち出す弟子がいなかったのかもしれない。早めに終わる。
今日は見えていなかったが、上杉清文氏の発見の会の芝居が久しぶりに来月あるらしい。「春と修羅場」。なるほどという題名だ。どんな芝居になるのか、アングラ演劇の真骨頂が楽しめるかもしれない。
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