9月17日(土)御厨貴さんの最終講義シリーズ第一回目を聴きに行く
午前中は、テレビ局の撮影。自宅での仕事風景をとるだけ。番組の収録は来週。今月中に放送されるらしい。
午後は、先端研へ。客員をやめてからはじめて行く。本当は、震災の日に研究会で話をするはずだった。御厨さんが早期定年で先端研をやめるということで、最終講義。といっても一度だけではなく、これから毎月一度あり、それが本になるらしい。
今回のテーマは「書評と時評」。ゲストは苅部直さん。書評を多くしてきた人だけに、その書評論やそもそも書評とのかかわりなどについてはいろいろ面白い話が聞けた。アカデミズムとジャーナリズムの書評の違いなど、その一線を越えることの意味は大いにありそうだ。時評となると、政治や経済の分野にはあるが、宗教についてはあまりない。そこは大きく違うところか。
御厨さんは読売と毎日の書評委員をしていた期間が長いが、読売が800字と短いのに対して、毎日は3.5枚か5枚とかなり長い。文章修業の過程で、短い文章でまとめるということはかなり重要な訓練になるが、世の中に文章を発表し、それが一定の影響力をもつような立場になる人間は、必ずそうした文章修業を課せられるのかもしれない。それが与えられない人間は、アカデミズムのなかに埋没して一生を終わるということだろうか。いろいろ考えることが多かった。
聴衆のなかには、最近中央公論新社の社長になった小林さんや、共同通信の編集委員に復帰した西出さんなど。京都女子大に赴任した手塚君なども京都から来ていた。
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