10月14日(金)「キャリー」はどうかと思ったが根津美術館の「春日の風景」には大いに感動する
午前10時の映画祭は「キャリー」。これは見たことがなかった。ホラーということだが、宗教映画なのか、青春ものなのか、それともホラーなのか、的が絞れていない気がした。近くのアメリカ人の一行は、ずっと笑っているし、連れ合いは主人公の悲運に涙しているし、観客によっていろいろ楽しめるとも言えるので、その点では不思議な映画だ。若き日のトラボルタが出ていた。
ヒルズで仕事をして、仏教宗派の臨済宗の章を完成させる。あとは、曹洞宗と、おなじみの日蓮宗になる。融通念仏宗と時宗も何らかの形で扱わないといけない。最後だろうか。
ヒルズからちいばすで、根津美術館へ。期待の「春日の風景」。根津美術館所蔵のものを中心に「春日宮曼荼羅」のオンパレード。最近、春日宮曼荼羅について調べていたこともあって、とても楽しめた。貴族が、春日社へ参詣する代わりに、京都の邸宅で拝んでいたというものだが、一体構図をどうするか、模索が続いたあとがたどれた。手前に、春日社と一体の関係にあった興福寺があり、その上に春日社が描かれ、さらには御蓋山が描かれるというのが基本的な構図だ。それでも、興福寺が手前にあるために、本地仏を手前に描くものもあったりして、そうなるとどうも落ち着きが悪い。やはり理想の構図というものがあり、それができると、掲げていてとても心が落ち着いたのではないだろうか。展示の仕方としては、最初に興福寺と春日社の関係を説明し、本地垂迹説にもふれたほうが親切。現在の展示の仕方だと、宮曼荼羅の意味が分かりにくい。おそらく、この展覧会に感動する人は少ないだろうが、とても素晴らしいものだということをわかってほしい気がする。
終わってから、前に行った表参道の中国茶の店による。この店、高いが、中国茶は何杯も飲める。根津に行った後には最適な雰囲気。紀伊国屋で買い物をして帰る。
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