11月11日(金)11年11月11日11時からはじまる平成中村座昼の部を見るが帰りの電車では世田谷区長に遭遇する
平成中村座の公演を見に行く。最初の年に見たことがあるが、それ以来になる。昨日は勘三郎のドキュメンタリーを見ているので、ちょっと見方が変わるかもしれない。浅草から雨のなか、平成中村座の建っているあたりに近づいていくと、人出も増え、賑わっている。中に入るとたくさんつめかけて、活気がある。
演目は、「角力場」、「お祭り」、「渡海屋・大物浦」。「角力場」は、先月御園座で見た。今回は、勘太郎が長吉と与五郎を早変わりで見せる。からだの動きが軽いし、楽しそうにやっているのがよい。橋之助の濡髪は、やはりせりふ回しに難がある。この役は案外難しいのだということを、先月の吉右衛門でも感じた。
「お祭り」は、勘三郎の復帰を祝う演目。テレビで見たときに比べると、はるかに元気で安心したが、やはりまだ余裕がない。からだが思うように動かないのだろうし、まして今日は急に寒くなった。これは病人にはつらい。いつもなら、アドリブをきかせて楽しませるところがあるはずなのだが、それがない。やはり勘三郎が大活躍をしないと、平成中村座らしくない。
最後は、「渡海屋・大物浦」。千本桜のなかでは、一番苦手な演目。どうも知盛の面白さがわからない。仁左衛門も、銀平があまりに立派で、カッコいいが、知盛になると、少し小さく見える。人には演目の苦手があるので、それはいたしかたないが、これも雨のせいだろうか。観客はかなり盛り上がっていた。
今日も、黒崎さんご夫婦が来ていた。夜の部も見ているらしい。やはり「沼津」をあげていた。なるほどと思うが、もう一度くるにはちょっと遠いし、考えてしまう。
帰りの小田急線、下北沢駅で乗り、前に座った男性。はたとこれは、世田谷区長の保坂氏ではないかと気づく。出張の帰りのようで、週刊誌を読んでいたりと声をかけにくかったが、経堂で降りるとき、ひと声かけるとやはりそうだった。かなりお疲れの様子。なんとなく、区長が電車に当たり前に乗っているというのが不思議だった。保坂氏とは昔、『80年代』という雑誌を出していたことがある。
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