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December 15, 2011

12月14日(水)TRONショーの坂村さんの講演と来年の計画そして『神も仏も大好きな日本人』の感想

朝からミッドタウンで開かれている「TRONショー2012」に行く。大昔にはこのイベントで講演もしたことがあるが、行くのは久しぶり。これも久しぶりにリーダーの坂村健さんの講演を聞く。坂村さんとも20数年来の付き合いで、話の内容は基本が昔と変わっていないのでよくわかる。いよいろユビキタスの時代が訪れているという感を強くしたが、今はセンサーがかってにつぶやく、つまりはツイッターをして、データを伝えるらしい。これはおもしろい。

講演が終わってから坂村さんに挨拶。TRONも島田もずいぶんと叩かれたが、それが後に発展したという話になる。人間、相当な苦難にあわないと成長できないのかもしれない。帰りがけ、坂村さんはテレビの取材を受けていた。

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昼へ、乃木坂魚真。そこから、ヒルズへ行き、打ち合わせが2件。そのあいだにも、メールで文庫化が決まったとか、企画が通ったとかいう知らせを受ける。これで、来年出す本のあらましが決まってきた。あげてみると、仏教宗派の本(入稿済み)、『親鸞と浄土真宗』(執筆中)、『死ぬのは怖くない』(未執筆)、『小説日蓮』(5分の3くらいは書いた)、『日本経営哲学史』(勉強会進行中)、『宗教家になるには』(改訂版で取材進行中)、『王女がローマで知ったこと』(文庫化)、ある人との対談(出版社検討中)、ほかに改訂版、文庫化、新企画が各一冊。それも入れると11冊。日蓮は多分、2冊本になるので、12冊。月刊体制完成。でも、おそらく夏以降の執筆分が入っていないので、もっと出そう。

終わりに、電通の渡辺君の『神も仏も大好きな日本人』の感想を、本人の了承を得て掲載する。

「神も仏も大好きな日本人」感想

「神も仏も大好きな日本人」を読みました。視点がとても面白かったです。ものすごく刺激的な本でした。
神仏習合とか廃仏毀釈という言葉は、日本史で習い、よく知っている(と思っている)ことだし、また、私を含めた現代の日本人は初詣や願掛けなどで神社に行く一方、葬式等を仏式で行うのが普通であることから、自分自身の信仰心については仏教あるいは神道いづれかの信徒として自分を規定しにくく、自分は信仰する宗教がないと認識しがちであることも知っていても(貴兄の以前の本で意識化されたことは確かですが)、それらが密接に関係した事柄であるとは考えてもいませんでした。
明治維新時の神仏分離、廃仏毀釈前の日本の宗教事情が、それ以降と大きく異なっていることをこのように詳しく語った本をあまり読んだことがないと思います。(もっとも、私の読書が偏っていて、知らないだけかもしれませんが・・)
伊勢神宮については、井上章一の大作を読んでいますが、あの本でも伊勢神宮の構造面のチェックから古代そのままの建造方法ではないのではないか、そもそも、遷宮が中絶していた時代があり、中絶の時代に古代以来の建造方法の伝承も途絶えているのではないか、という指摘があったものの、伊勢神宮においても神仏習合が行われていたという風には書かれていなかったように思います。(不確かな記憶なので、間違っているかもしれませんが・・。もし、書かれていても、そんなに印象に残る書き方でないことは確かです。)
伊勢神宮や靖国神社でも、神仏習合があったなどと書くと、右翼的、国粋的な人が怒らないかとつまらない心配をしてしまいました(笑)
天皇による宮中祭祀が、明治以前のものと明治以降ではかなりその内容が変わっているという指摘も驚いたことだし、これも右翼や国粋的な人が怒るのではないかと思いますが・・(笑)
そうそう、お寺では合掌し、神社では柏手というのは、昔続いていることだと思っていましたが、この柏手までもが明治以降のものというのは意外であり、これから自分が神社にお参りするとき、これまで確信をもって行っていた柏手について、ちょっと躊躇いが出てしまいそうで、困ったなあと思っています。

それ以外で、この本で印象的だったのが、明治期や大正期に奈良の古寺の多くが、廃寺同様とも言っていいほどの荒れようであったということです。特に、興福寺の破損仏の写真は、ある意味、衝撃的ですね。
その他、飛鳥時代から奈良時代につくられた仏像について、それが昔は○○菩薩と言われていて、途中から△△観音と呼ばれるようになったということがあるというのも、初耳でしたね。そもそも、○○菩薩とか△△観音とかというのは、定まった姿形というものはないのですか?こういう姿をして、こんな顔をしていると弥勒菩薩で、こういう姿は大日如来とかいった決まりのようなものはないのですか?この辺りが、仏教についてよく分からないなあ、と思う所以ですね。

この本は、テーマが刺激的(その分、読者に日本宗教史に関して、視点の変更を求めるような内容になっていますね)で、それを説明する材料がビックリするようなものがたっぷり使われていて、新書というサイズでは盛りだくさんという気もしないでもないのですが・・。題材の多さ、テーマの規模の大きさというから言って、もっと大きな本で語られるべきものだったのでは、などと余計なお世話なことを思ってしまいました。
得意のないものねだりをすると、明治維新前の神仏習合時代のお寺や神社の様子(そこにお参りする人々も含めて)を、もっとビビッドに描いてほしかったと思いました。お寺と神社が融合し、神社に「浄土」の姿を認めていたかつての日本的な宗教のあり方というものを、もっと想起させてほしかったと思いました。

 ともかく、この本は、仏教と神道について我々が学校の授業で習ったこと、親親戚などから教えられことなどから、「常識」として考えているものについて見直しを迫り、それを通じて、日本人が抱いている日本の宗教についての考え方の見直しを迫るものだと思います。このテーマは、貴兄がさらに掘り下げていくテーマであると感じました。


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