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December 28, 2011

12月28日(水)親鸞についてはわからないことだらけだということが分かってくる

子供が家でパーティーをするというので、ヒルズに朝から逃げ出す。まだ、働きに出ている人が多いので、仕事納めではないのだろう。10時にヒルズについて、5時まで仕事をする。

仕事はひたすら、親鸞について。その第4章として、法然と親鸞との関係について書いていった。親鸞が法然のことを相当に尊敬し、その教えに従うという姿勢を崩さなかったのはまちがいない。『親鸞伝絵』に描かれている話にしても、裏がとれるので、事実である可能性が高い。ただ問題は、六角堂での夢告。「女犯偈」なるものがあるが、これはさすがに怪しい。なにしろ、女犯の罪をおかすのなら、自分がその相手になると観音菩薩が言うわけだから。

という線で、この章を書き上げる。およそ40枚。次に、親鸞の流罪について話を進めるので、その構成を考えていったら、流罪が否定されるだけではなく、越後に行ったこともなんだか疑わしくなってきた。実際、それを証明する資料はない。親鸞が、その後常陸の国に行ったことは動かせないものの、京を去ってから常陸の稲田に行くまでの経緯がよくわからない。流罪ということを外して考えると、これまでとはかなり違って見えてくる。

そこには、親鸞の妻帯ということもかかわってくる。親鸞の恐らくは二人目の妻である恵信尼は、書状のなかで、稲田など東国に親鸞と一緒にいたと記している。おそらくこれは事実だろう。そうでなければ、東国各地に、親鸞の信徒と言えるような人間が生まれたことを説明できない。だが、越後で何をしたかもわからないし、東国でのこともわからない。要するに親鸞についてはわからないことだらけなのだ。

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