12月3日(土)『親鸞と浄土真宗』の本は親鸞という夢を追っていく作業になるかもしれない
格別何もない土曜日ということで、起きるのが遅くなり、9時になってしまった。普段は7時前に起きなければならないので、ゆっくり寝てもいられないが、たまにはいいだろう。前はそんな時間まで寝ていられなかったような気がする。
家にいても仕事にならなそうなので、雨の中ライブラリーに出かける。津田さんのメルマガに載る原稿を一部書き直し、それから『親鸞と浄土真宗』の本の書き出しの部分を書く。「はじめに」という形で書き始めたら、20枚近くになってしまった。これだと、むしろ序章の扱いにした方がいいかもしれない。
この本の目的としては、まず親鸞という存在が実はよくわからないという点をおさえることにある。資料的な面で、その実像を明かすことは難しいし、ましてその思想となると必ずしもはっきりしているわけではない。『歎異抄』は弟子の誰かが残したものだし、『教行信証』はほとんどが仏典などの引用からなっている。そして、親鸞の伝記的な部分は、ひ孫の覚如が編纂した『伝絵』を通して伝えられてきた。『歎異抄』も『伝絵』も、親鸞の死後30年して作られたという点もある。
もう一つ、考えなければならないことは、従来の見方だと、浄土真宗の歴史が本願寺を中心に記述されている点だ。親鸞の時代もそうだが、その後も長く、東国の門徒たちの方が勢力としては大きく、影響力ももっていた。今の高田派や仏光寺派がそれにあたる。本願寺は、蓮如が出るまでそれほど勢力としても強くなかった。だが、その後、本願寺が大きな勢力になったことで、浄土真宗と言えば本願寺ということになってしまった。この点も大いに問題にしなければならない。
親鸞は、その存在や思想が不確かであるがゆえに、いくらでもそれを論じる人間の見方を投影することができる。その点で、親鸞は、さまざまな人々の夢の結晶なのかもしれない。そんなことを書いていくことになりそうだ。
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