1月10日(火)ルテアトル銀座に玉三郎と松緑を見に行く
連休も終わったが、暮から正月にかけて仕事続きだったので、さすがに今日は仕事をする気がしない。そこで、ル・テアトル銀座の「坂東玉三郎初春特別公演」に出かけることにする。去年は、海老蔵騒ぎで、急遽玉三郎が公演をしたのではなかっただろうか。
最初は、お年賀の口上。玉三郎ひとり。そのあとは、「妹背山」の道行と御殿。最初の「道行恋苧環」。やはり笑三郎と右近がよくない。二人が何者だかもわからなければ、関係もよくわからない。そこに玉三郎のお三輪が登場しても、関係がはっきりと出ていないので、ただ焼きもちを焼いているだけにしか見えない。歌舞伎は個々の芸とはいえ、やはり背景となる関係性が浮き出てこないと、そのなかでの演技も意味をなさない。これが全体に後を引いている感じがした。
「三笠山御殿」では、松緑が登場し、鱶七。猿弥の入鹿との対決は、あまりこれまで見たことがなかったような気がした。松緑は最近なかなか良いのだが、これはまだという感じ。猿弥が悪くはないがスケールが小さいのが響いている。これが、もっと悪人に見えれば、鱶七も生きるはずだ。その後、お三輪が登場し、官女にいじめられるが、ちょっと型どおりで、いじめが徹底していない。自分の生血が入鹿殺害に使われるということで満足するというのも、お三輪の求女との関係があってのことではないか。
やはりルテアトルは歌舞伎を考えてない舞台なので、花道も安っぽい。それを逆手に取る方法もありそうだが、どうもしまらない。客席で飲み物さえ飲めないのも歌舞伎的ではない。というわけで、不満が残った公演だった。
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