1月11日(水)親鸞の『教行信証』と格闘する
一日家で仕事。ヒルズに行った方が暖かく一日が過ごせるのだが、図録とかをもっていくのが大変なので家で作業をするしかない。親鸞の本も佳境に入り、東国の親鸞が何をしたか、そして東国で書かれたと考えられる『教行信証』の内容について考える部分になる。
『教行信証』というのは、本とは『顕浄土教行証文類』という。これは、親鸞自身がつけたタイトルで、最後の「文類」というところがみそだ。あるいは「証文類」として考えてもいいかもしれない。タイトルを訳すれば、浄土教の行がいかに正しいのかを顕した証文の類となる。こういう意味なのかどうかはわからないが、そのスタイルからすればそうだろう。とても、現代的な感覚では著書とは言えない。親鸞が生涯にわたって、これを直し続けたというも、データベースのようなものだったからかもしれない。データが増えれば、おのずと改訂が必要になる。
したがって、その内容が何かを追うこと自体が、作られた目的に反するかもしれない。だから、親鸞もこの本を読めとは信徒に勧めていない。勧めているのは、兄弟弟子の書いたものだ。こんなことを考え、それを文章にしていくというのは、かなり大変。ということで、20枚はいかなかった。
夕方は、近くの「焙煎急行」へ。ルワンダとか、ジンバブエとか、珍しい豆もあるが、一通り試したので、元のブラジルに戻る。明日の朝は相当に寒くなるらしい。
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