3月14日(水)22年ぶりに訪れた旧放送教育開発センターで放送大学の特別講義を収録し記憶のことについて考える
朝は家で少し仕事をする。日蓮の小説、最後のまとまりに入った。
10時過ぎに家を出て、幕張へ。新宿から中央線、お茶の水で総武線に乗り換えていく。電車だけで1時間半はかかる。放送大学の特別講義の収録のためだが、今は放送大学に吸収されてしまったかつての放送教育開発センターは昔の職場。退職後も、放送大学の番組に少し出たことがあり、行っているが、辞めてからは22年にもなる。今回呼んでくれた広瀬洋子さんは、私の紹介で当時助手として採用された。広瀬さんも今は教授で、今度は放送大学の評議員になるという。
番組はラジオで、「弔うことの意味」というタイトル。45分番組で、43分半ふたりで対談する。格別問題がない。4月から放送されることになる。
かつての職場を訪れて面白かったのは、記憶について。トイレに行こうとして、最初場所が分からなかったが、そこだと言われて、急に思い出した。トイレに入ってみると、小便器のあいだに花の絵のタイルがあり、それを見て、こういうものがあったということを思い出した。それこそ、勤めていたときは毎日お目にかかっていたはず。食堂についても、そんなものがあったのかと記憶が曖昧だったが、中に入ってみると、ドアのあり場所や机のヘリの模様などを思い出す。これらはずっと記憶の底に沈んでいて22年ぶりに思い出したことになる。長く離れていた故郷を再訪するというのはこういう感覚なのだろうか。
幕張の駅から来たときも、途中までは昔と同じ田舎の商店街の感じだったが、途中からすっかり変わって、新しい街に生まれ変わっている。不二家が今もあったのには驚くが、ほかに思い当たる場所がなかった。ずいぶんと変わったものだと思いながら来た。
帰り道では、高校時代の同級生の日経の記者からグリーフケアとお寺とのかかわりについて取材を受ける。ちょうど、番組でしゃべって事が重なるので、都会と地方との差について語る。これは偶然。家に戻ったら6時を過ぎていた。幕張は遠い。
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