3月6日(火)斎藤明美被告からの謝罪の手紙と使われなかったテレビのインタビュー取材
朝は家で仕事。日蓮の小説を書く。その間に、速達が届く。これは、オウムの平田信被告とともに逃亡生活を送っていた斎藤明美被告からの謝罪の手紙。今日が彼女の初公判になる。それに合わせてということでもなかったのだろうが、平田が私が住んでいた元マンションの爆破に関与していたということで、この謝罪の手紙を書くつもりになったらしい。彼女とはまったく面識がなく、いまさら謝罪と言われても、それをどう受け取っていいか、難しいところだが、平田の関与した事件にかんしては彼女なりに責任を感じているようだ。公判では、容疑を認め、求刑もなされている。執行猶予がつくかどうかが焦点だろう。どちらにしても、それから彼女がどうするのか。それは問われることになると思う。
昼過ぎにフジテレビのニュースの取材がやってくる。オセロの中島さんについてのインタビューをとるため。今後彼女がどうなるのか、私なりに、同居していた霊能者なり、占い師なりからいかに離脱していくのか、三つの段階に分けて説明した。夕方のニュースで取り上げるという。
取材が入ったので昼食が遅くなり、それをとって、あわててヒルズへ。仏教のムックの巻頭インタビューの仕事がある。1時間半ほど質問を受けるが、日本人と仏教とのかかわりというものが、誰にも正しく理解されていない気がした。これはどこかでしっかりと説明しなければならない。取材が終わってから、また日蓮の小説を書く。
家に戻ると、取材に来たテレビのスタッフから電話。インタビューを持ち帰ったところ、それを使うのは難しいという判断になり、見送りとのこと。インタビューを実際に撮って、それを使わないというのは珍しいこと。ただ、取材中もこちらのいうことを本当に理解しているのか、かなり怪しく思えたので、放送しない方がよかったのかもしれない。
これは、最近、テレビにさまざまな形で出るようになって思うことだが、取材する側が何もわかっていないと感じることが多い。もちろん、若い人ならオウム事件は子供のころのことだったりするので、直接の経験がないにも致し方ないが、そもそも取材する構えがかなり怪しい。物事をしらないし、見方が定まっていない。メディア批判はさまざまあるだろうが、根本的には取材をする人の姿勢に問題があるのではないだろうか。
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