3月7日(水)平成中村座で勘九郎襲名披露興行を見る
午前中は家で仕事をする。日蓮の小説、8つ目のまとまりを直していくと、午前中いっぱいかかった。いよいよこの後、日蓮は佐渡に流される。クライマックスが近づいてきている。
午後は、浅草へ。平成中村座の夜の部を見るため。地下鉄に乗っていたら、上野で、日経新聞の河野さんとばったり。行先は同じ。
先月の勘九郎襲名にはいかなかったので、今回の襲名公演はこれがはじめてになる。やはり「口上」があるので、夜の部にした。最初は「吃又」。この前も三津五郎と時蔵で見た気がするが、仁左衛門と勘三郎は、恐怖の末っ子コンビで、甘え倒すところがすごい。とくに、女房が亭主の吃りを嘆くところ、勘三郎が難聴になっただけに真に迫っていた。今日はこれで十分というくらいの出来。
「口上」では、その勘三郎がよくしゃべった。体調もだいぶ回復してきているような感じで、何より。来月は「法界坊」もやる。驚いたのは、笹野高史まで列座していたこと。勘三郎が、「縁もゆかりもない」と言ったのは、昔批判を受けたことへの皮肉だろうか。とうの勘九郎はやはり真面目。
「御所五郎蔵」は襲名披露の演目。勘九郎の五郎蔵は、ちょっとまじめすぎて、面白味がない。土右衛門の海老蔵は、やはりニンではないのか、さえない。終わりのところでらしさが出たら、「後は所作事」ではしょられてしまった。逢州の七之助が出たところで、空気が変わったのは、やはりすごい。扇雀は、もっと裏表をはっきりさせた方がいい気がした。
最後は、若手の「元禄花見踊」。この成駒屋の若手は、みな、どこかちぐはぐで今後が心配。
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