5月15日(火)『小説日蓮』の第2稿ができあがる
一日家で仕事。『小説日蓮』の直し。最後の決まらないところを決めなければならない。
苦難のうちにある日蓮が、自分自身なのか、それとも釈迦なのか、何者かを相手に対話をする場面。かなり構成を変え、日蓮が追い詰められる形にした。今の時点で考えると、日蓮の信仰というのは合理性を欠いているところがあり、それをどのように現代人にもわかる形で組み立てていくかが難しい。その後の節の組み直しをして、なんとか第2稿が完成する。第2稿では、それぞれの節に舞台となった年月日を入れていったので、つじつまがあうような形になった。物語は、1257年から1273年までを扱った形になる。400字詰め原稿用紙にすると、およそ840枚で、それが上下巻になる予定だ。
まったく架空の物語を小説に書くということと、ある程度史実が反映されたものを書くというのは違う作業である気がする。それもあるが、やはり今回難しかったのは、教えの部分かもしれない。その教えがどう形成されていくのか、そこまでのプロセスを、これまで言われていたのとはある程度異なる形で描き出さないと、日蓮を小説にした意味がない。天下をとるとか、そういう話なら、結末も決まってくるが、宗教家には終着点がないという問題がある。
今度小説を書くなら、現代を舞台にしたいと思っている。
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