5月8日(火)『映画は父を殺すためにある』の見本が届く
家で一日仕事をする。日蓮の小説、下巻の直しに入る。一節新たに書き加えて、別の一節を削る。直しの段階で、年代を入れているが、その作業をしてみると、つじつまのあっていないところが出てくる。数年が経っているはずなのに、少ししか時間が経っていないように書かれているのを発見。これは修正しないといけない。
ちくま文庫から出る『映画は父を殺すためにある』の見本が届く。今年4冊目の本になる。5月で4冊だから、月刊には一冊足りない。表紙は漫画風で、これまでにはないタッチ。朝に、解説を書いてくれている町山智浩さんがツイートしてくれたせいもあり、発売を前にしてアマゾンではすでに100位台に入っている。150位前後で、最高で148位。気になる順位だ。
この本は、1995年に刊行されたもので、出た直後に地下鉄サリン事件が起きた。その結果、騒ぎにかき消されたような本になってしまったが、今回は大幅に書き直した。読み直してみると、以前の映画はよくできていたということがわかる。今、同じ本を書くとしたら、一体どの映画を取り上げるべきか、ちょっとそれに悩むだろう。
夕方、本屋へ行き、『演劇界』を購入する。襲名特集の2回目。又五郎と歌昇の親子対談と、襲名興行をめぐる文章が面白い。
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