6月28日(木)待望の猿之助・中車の襲名披露公演を見る
朝は細々とした仕事を処理して、東銀座へ。新橋演舞場での「6月大歌舞伎」。先代猿翁と段四郎の50年追善と、猿翁、猿之助、中車の襲名、團子の初舞台を見に行く。
最初は「小栗栖の長兵衛」。実はこの演目これまで見たことがない。たわいのない話だが、注目はもちろん、歌舞伎界に転身した中車。楽日の前ということで、もうエネルギーを出し尽くしているのかもしれないが、ちょっと舞台で大きく見えない。芝居はうまいが、歌舞伎にはなっていない。一番問題は、発声。歌舞伎の発声と普通の芝居の発声がいかに違うかがよくわかる。新猿之助からは「歌うのがわかった上で、歌わないように」というアドバイスを受けたというが、これを本当にやれるようになるのが難しいのだろう。歌舞伎の奥の深さを改めて教えてもらったような気がするが、まだはじまったばかり。今後に期待しよう。
襲名の幕は福山雅治によるもの。その制作過程については先日テレビで見た。段四郎が休演していて、口上にも出ていない。最近、そういうことが続いているので心配だ。口上の方は、楽日前でも、気合いは入っている。中車の口上からは並々ならぬ決意が感じられる。声だと息子の團子の方が歌舞伎役者らしい。
最後は、新猿之助の「四の切」。彼ではこれまで見たことがなかった。最初のリアル忠信は、なんだかさまにならない。こういう役は不得手なのだろうか。あるいはかなり疲れがたまっているのか。藤十郎が義経で、秀太郎が静御前。この大ベテラン二人が初役というのもおもしろいが、どこかはまっていない感じも。猿之助、芝居が進むにつれて、しだいに本領を発揮してくる。きつねらしさは、なかなかのもの。最後は宙乗りで、大サービス。
終わってから歌舞伎座の前を通る。ちょっと劇場らしい形になってきている。その後は、ソニープラザによって、ヒルズへ。『小説日蓮』の校正をする。帰宅して錦織の試合を見る。相手を翻弄していた。
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