7月1日(日)静岡へ出かけて一日演劇を見るが夜は雨の中の野外劇場
朝から静岡へ。舞台芸術公園で開かれる「ふじのくにせかい演劇祭2012」を見に行く。劇場が出している『劇場文化』に文章を寄稿したので、招待された。ただ、これが一日がかりで、かなり大変。
まず、静岡駅からバスで、舞台芸術公園の方へ行く。時間がなさそうなので、バスのなかでおにぎりを食べる。ついてから、楕円堂へ。まず「ソウル・オブ・ソウル・ミュージック」ということで、韓国の伝統的な楽器、コムンゴとカヤグムの演奏を聴く。こうした音楽は、楕円堂にぴったり。とくにコムンゴの古い曲がよかった。
舞台芸術センターの文芸部員でもある大澤真幸さんとも一緒になったので、バスでまた東静岡へ戻る。『ふしぎなキリスト教』の反応などについて話す。静岡芸術劇場では、オマール・ポラス演出の「春のめざめ」を見る。作家は100年ほど前のドイツ人だが、フランス語での上演ということもあり、かなり内容もフランス的に思えた。カトリック社会の規律や道徳の厳しさの前に、そこからいかに逃れるかがテーマか。その方法として自殺という方法が示され、悲劇に結びつく。日本人のある種いい加減な倫理観とはほど遠いもの。
この公演が終わってから、芸術センターの横山さんの車に乗せてもらい、ふたたび公演の方へ。野外劇場有度での「おたる鳥をよぶ準備」を見るが、野外なのに土砂降り。この公演にむけて文章を書いたので、見ないわけにはいかない。作品はかなり面白かったし、雨でないとこれだけ楽しめなかったかもしれない。だが、ズボンも濡れてしまい、ちょっと苦行。
終わってから、かちかち山でレセプション。時間が遅くなったので、静岡に泊まることにして、12時近くまでいる。レセプションでは、宮城氏のそばにいたせいもあり、乾杯の音頭をとった。
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Comments
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ご無沙汰しております。『春のめざめ』の開演前に声を掛けさせていただきました。舞台芸術公園行のバスには乗られないようでしたので「あれ?」と思いましたが、そういうことでしたか。楕円堂ではお姿に気付きませんでした。
それにしても精力的に本を出されていますね。
Posted by: 山本英司 | July 03, 2012 11:16 AM