7月17日(火)社会学者と宗教学者のスタンスはやはり違う
朝から暑い。『キリスト教入門』の本の初校ゲラ。『宗教年鑑』の最新版が見つかったので、それにあわせて直す。単立のエホバや統一教会は信者数がのっていない。
9時頃、家を出る。暑いので、乃木坂からは歩かず、霞ヶ関経由で六本木へ。ヒルズのライブラリー。『宗教は必要か』の原稿を書く。途中、扶桑社の編集者が来て、ゲラを渡す。今回は、『ふしぎなキリスト教』という最近のベストセラーがあるので、『キリスト教入門』はそれと比較して読まれるかもしれない。
ただ、『ふしぎなキリスト教』を読んで感じたのは、社会学者と宗教学者のスタンスの違い。社会学者は、社会というものの規範を前提として、その枠のなかで語っている気がする。『ふしぎなキリスト教』では、福音書の物語について、一応その成立過程や真偽の問題が扱われているが、基本的にはそこに書かれていることを事実と前提して話が進んでいく。これは、私などにはとてもできない。一度前提を疑うところから出発しないと、宗教学の研究にはならないように思う。そこらあたり、議論すべきことかもしれない。
原稿を書き上げたので、小幡さんと昨日に続いて伊勢丹へ。買い忘れたものがあり、それを買う。あわせて、焼酎なども買う。
シグマの新しいのが出たので、久しぶりにRAWで撮影してみる。現像に時間がかかるが、やはり違う。
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<単立のエホバや統一教会は信者数がのっていない>
これはどうしてなのでしょうか。
『宗教年鑑』は文化庁文化部宗務課が毎年行っている宗教統計調査の結果をまとめたものみたいですが、エホバの証人や統一教会が信者数について回答しなかった、ということでしょうか。
それとも、信者数を回答したが、文化庁がその回答を「信憑性がない」として認定しなかったのか…。
統一教会に敵対する一部の弁護士が統一教会の宗教法人認可を取り消させよう(剥奪しよう)として訴訟を起こしていますから、文化庁がそういう人たちの声に押されて、統一教会を排除しようとしているだろうか…と、ちょっと気になります。
Posted by: その節は | July 19, 2012 08:34 AM