9月7日(金)『宗教は必要か』の第2稿を仕上げ『最高に贅沢なクラシック』を読み終える
一日家で仕事をする。『宗教は必要か』の原稿、最後まで書き直して、第2稿を仕上げる。終わりは第1稿とまったく違うものになった。
仕事が終わってから、ベルリン・フィルのデジタル・コンサートというものを見てみた。画質も悪くないし、何より、Songcastの機能で、コンピュータからの音がMajik DSを通して流れるので、音がいい。月々の値段もそれほど高くないようだし、クラシック・ファンならすぐに飛びつくだろう。クラシックという音楽は、映像がついたほうがはるかに面白いのかもしれない。音だけ集中して聴くのはつらいところがある。これは、ファンじゃないからだろうか。
これを聴いてみようと思ったのは、講談社の編集者から送られてきた許光俊『最高に贅沢なクラシック』を読んだせいでもある。冒頭に、プルーストの『失われた時を求めて』を、学食で飯を食っている貧乏学生にわかるかという話が出てくるので、興味をひかれた。かなり挑発的な本で、クラシックを聴くには、ヨーロッパに出かけて、うまいものを食い、いいワインを飲まなければ、その贅沢は味わえないという内容。挑発的であろうとして、かえって余裕を失っているところもあるが、本としては面白かった。
『失われた時を求めて』が面白いのは、高等な芸術趣味や文学的な表現の巧みさにもあるが、かなり内容がスキャンダラスで、当時の社交界で実際に起こったこと、そこにかかわった人物が、虚構の出来事や人物とともに登場すること。音楽というものも、こうしたスキャンダラスな側面と深くかかわっている。そうした面についても、書かれていたら、もっと面白くなったのかもしれない。人は、金持ちであればあるほど、スキャンダルを好む動物でもある。
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