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October 03, 2012

10月3日(水)被害者としてオウムの平田信の逃走劇をあつかった『愛のゆくえ』という映画には納得ができない

午前中は家で仕事。神道の本、原稿を直すだけではなく、新しく項目として付け加えなければならないものもあり、その原稿を書く。人が神になる話について。

昼に家を出て、途中で昼食をとり、ライブラリーへ。リーディングルームに机が増設され、その工事のせいでシンナー臭い。昨日と同じように、阪急の経営哲学について書いていき、最後まで進む。見直しをはじめたが、全部は終わらなかった。ほかに、監修本の原稿に赤を入れる。

ツイッターで、『愛のゆくえ』という映画があって、今度東京国際映画祭でも上映されることがわかった。まだ詳しい内容はわからないが、オウムの平田信と女性との逃避行を題材にしたもので、出頭前夜が一番のメインになるらしい。もちろん、いかなる映画を作ろうとそれは表現の自由だが、平田は、私がかつて住んでいたマンションに爆弾を仕掛けただけではなく、公証人役場事務長逮捕監禁致死事件にも関与し、起訴されている。来年には、こうした罪状によって裁判が開かれるはずだ。

映画の製作意図はわからないが、愛ということばが出てきている以上、逃走中の二人の愛情に焦点をあてているのだろう。それは、興味深いテーマなのかもしれないが、被害者としてはとてもそうした描き方をすることが納得できない。それに、裁判はこれからで、映画が、裁判員の心象に影響を与える可能性だって考えられる。

その意味で、果たしてこの映画がこのまま上映されることを看過してよいものなのか、少し考えなければならないと思う。

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