10月4日(木)『あなたへ』を見て夜はテレビで死生観について語る
朝、ヒルズのシネマへ。散骨をあつかった映画、高倉健主演の『あなたへ』を見に行く。一日一回の上映だが、客は6人しかいなかった。典型的なロードムービーで、ビートたけしや草彅剛などが印象的な演技を見せる。ただ、映画としてはどうか。局留めで郵便をだし、それを受け取る期限が一〇日後ということで、期間が区切られ、通過儀礼の構造にのとっていることが最初に明らかにされるが、それがまったく生きていない。着く前日に台風が来るという予報が出たので、嵐になって、行きつけなくなるのではと予想したが、あっさりと着いたしまった。主人公のこだわりもよくわからない。
むしろ、映画が始まる前の予告編で、尊厳死を扱った映画と、現代版のイタコの物語が紹介されていた。そういう時代になったのかと思うと、考えるところはある。
映画を観終わって、51階で昼食をとる。晴れ渡っていて、今日は絶景。そのあと、トランスビューの中嶋氏が来て、オウム真理教事件の3巻目について話し合う。どうなるか、まだ方針が決まらない。その話の中で、ノーベル文学賞を村上春樹がとるのではということが話題に出る。本当だろうか。
あとは、阪急についての原稿を書き、監修本の修正を渡す。
夕方テレビ東京へ。BSジャパンの「7PM」に出演するため。途中、日本女子大の史学科を卒業してテレビ東京につとめている記者などから、オウムについて取材を受ける。私の教え子というわけではないが、彼女が卒業したときの謝恩会には出ている。20年ぶりの再会となった。
番組は、人生の最後をどうするかということで、葬式や死生観について語る。死生観についてテレビで語ったのははじめての気がする。これも、時代が変わったせいだろう。
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