11月25日(日)仁左衛門復活の「熊谷陣屋」を見る
「2分の1成人式」なるものがあるのをはじめて知った。要するに10歳の記念。写真屋のマーケティングでもあるが、錦糸町に出かけていき、娘の写真を撮影してもらう。保育園時代の友達と一緒。はかま姿やドレスなど。相当に時間がかかる。
私は、途中で新橋演舞場へ。仁左衛門が復帰したということで、「熊谷陣屋」を見たくなった。ほかの配役も竹本も同じなのに、全く違う演目に思えた。代役の松緑は手も足も出ないという感じがあったが、さすが仁左衛門、魅せてくれる。とくに前半がよかった。
ただ、後半はどうか。一番問題なのは、出家ということをどうとらえるか。熊谷は、法然上人のもとで念仏行を行うために出家している。それは、彼にとって念願の喜ばしいことでもある。話の筋立てからすると、喜びを表現するという形にはなりにくいが、たんに自らの子供を犠牲にしてしまったから出家というだけではないはず。ここらあたりが難しいところだろう。
「汐汲」はやはりよくわからない。藤十郎の新作、ここのところ理解が難しい。「四千両」は、やはり見ごたえがある。昔の上演では、最後に「祖師堂」というのがあって、総踊りになったらしいが、上演しても短いものなので、やってほしかった気もした。大牢跡祖師堂ということらしいが、牢屋が祖師堂になったのだろうか。
念仏と題目。今月の歌舞伎は、この二大庶民信仰が大きなテーマになっていた。興味深いことだ。
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