1月25日(金)「書聖王羲之」は日中関係の悪化で本来予定されたものとは違ってしまったのではないかと思った上野の一日
朝、ブログを書いて、生まれ順の携帯サイトに連載しているコラムの来月分を書く。それから、出かける。上野をめざして。
途中、新宿でなぜか総武線に乗ってしまうというぼけた行動をとってしまったが、上野に着き、そこから国立博物館へ。まず、「飛騨の円空」の方を見る。こちらは、本館一階の正面の部屋だけの展示なので、さほど時間はかからなかった。飛騨の千光寺には、円空仏が多くある。今回の展示で面白かったのは、立木をそのまま仏に刻んだような大きなものがあったこと。全体に大振り。けっこう神像もあり、いろいろな神を作っているが、それが造形上どう違うのかということになると難しい。
それから、本来の目的の「書聖王羲之」へ。日中国交正常化40周年記念事業のいっかんのようだが、日中関係が悪化したためだろう、中国側がこれに協力しているところがいっさい見えない。おそらく、当初はこれとは違った展覧会になるはずだったのではないだろうか。その分、なぜ今これなのかが分かりにくい。
先日、王羲之をまねて字を書いてみたので、それを思い出しながら見てみると面白い。ほれぼれするような書がいくつもある。ただ、「蘭亭序」のいくつものバージョンを展示したところなど、これを観客がいったいどのように見ていいのか、かなり専門的すぎて、見方が難しい。展示スペースがあまっていて、そこを無理に埋めている気もする。あまりよい展覧会とは言えないものだった。
見終わってから、昼食をとり、リニューアルになった東洋館にも入ってみる。全部を見る気力もなかったので、ざっと見ただけ。そこから新宿へ出て、ビックカメラにより、さらに下北沢でB&Bというユニークな書店にも寄って、帰宅する。ちょっと疲れた。
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