2月4日(月)團十郎死す
朝、朝刊を開いたら、一面に「團十郎死す」の記事が出ていて、びっくりする。昨夜亡くなったようだが、夜テレビのニュースを見たりしないので、知らなかった。週刊誌などでかなり悪いということも伝わっていたが、まさかそこまでとは思わなかった。白血病で、想像を絶する闘病体験をしていただけに、相当にからだに負担があったことは想像される。
とくだねでは、1時間以上にわたってそのニュースを放送していた。海老蔵の会見も見た。免疫力が落ちていたということがいちばん大きな問題だったらしい。ちょうど、海老蔵襲名公演の途中、白血病が発覚するわけだが、入院した日の夜の舞台を見ていて、「伊勢音頭」がひどく眠かったのを記憶している。團十郎さんにはお会いしたことがないが、地方公演を見に行ったとき、帰りの駅のホームで團十郎、海老蔵など一門の人たちに遭遇したことはある。
團十郎という人は、犬丸治さんもテレビで言っていたが、決してうまい役者ではなかった。というか、父親の11代目團十郎襲名の時の助六で、福山かつぎをやっているのをテレビで見たことがあるが、とんでもなく下手で、11代目がその将来を心配したとしても不思議ではないような状態だった。にもかかわらず、人間性ゆえだろうか、立派な役者になっていった。その存在感は独特で、ほかの役者にはまねのできない域に達していたのではないだろうか。それは、過去の名優たちにもないことで、特筆されるべきことだったのではないかと思う。「対面」の工藤の品、風格は忘れがたい。
最後に見た舞台は、猿之助中車襲名の去年の7月の公演だったように思う。海老蔵を追いかけていた時期には、その舞台をずいぶんと見た。やはりその死は信じられない。
そんな気分のなか、午後は葬送の自由をすすめる会の事務所へ。いろいろとやらなければならないことがある。帰りに新宿へより、ビックカメラに。
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