3月17日(日)海老蔵の大奮闘公演に満足
日曜日。昼間は格別何もせず、午後出かける。新宿へ出て、小田急で買い物。それから、銀座へ。
銀座では、ブックファーストに寄り、それから山野楽器に行く。そこでは何も買わなかった。歩行者天国を歩いて、ルテアトロ銀座へ。「3月花形歌舞伎」の公演を見る。
花形歌舞伎というのは若手が出るものだが、実質的に海老蔵一座の公演。本来なら、父團十郎の「オセロ」の公演があるはずだった。演目は、「夏祭浪花鑑」と「高坏」。それに口上。前者の海老蔵は見たことがあるが、後者ははじめて。
「夏祭」、海老蔵がお辰も演じているので、ほぼ出ずっぱり。お辰も、大分様になってきた。ところどころ、教えを乞うた勘三郎をほうふつとさせるようなところがある。後半の義平治殺しから立ち回りは、荒事アクションのような感じになっていて、そこが勘三郎とは違う。元気いっぱい。こういう動きだと海老蔵が生きる。
次は口上。海老蔵ひとり。勘三郎と團十郎の思い出を語って、笑わせ、泣かせる。これは、特別な口上だが、海老蔵は口上については本当にうまいと思う。それにしても團十郎のおちゃめな日常生活は、あの人の人柄だろうが、常人とは違う。
最後は「高坏」。前に海老蔵がはじめて勘三郎と共演したのがこの演目で、それは見ている。そのときは、海老蔵は高足売り。高足を高坏として売れると気づいた時のしてやったりの顔が今でも頭に浮かぶ。次郎冠者は、高下駄でのタッブが売り物だが、まだ海老蔵は最初の一歩の踏み出しが遅い気がする。それでも、観客を楽しませようと必死なところが何よりもいい。
海老蔵の奮闘公演に満足して帰る。
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