3月7日(木)演舞場の花形歌舞伎で「暗闇の丑松」のすごさを知りバカボンの教えに感心する
朝は、家で少し仕事。仏像の本。
それから、東銀座へ。歌舞伎座が完成に近づいている。演舞場で花形歌舞伎の昼の部を見に行く。なぜか黒崎さんとまた一緒になる。
3月は、ベテラン陣が歌舞伎座会場に備えて休んでいるなかで、どこも若手の公演。新橋演舞場も染五郎、松緑に菊之助。ほとんどベテランは出ていない。最初は、妹背山の「御殿」。松緑と菊之助。松緑の鱶七も菊之助のお三輪も、形にはなっていても、その人物になりきっていない。それに、求女が亀三郎というのも、ちょっと役不足で、この男をめぐっての嫉妬という部分が盛り上がってこない。
40分の休憩をはさんで、長谷川伸の「暗闇の丑松」。これは、テレビでは見たことがあるが、実際の舞台ははじめてだろう。松緑と梅枝。松緑は、鱶七とうってかわって、こちらはいい。運命に翻弄されるだめな男をあらわしている。それにしても、この戯曲、日本的な悲劇としてよくできていると思う。登場人物すべてにドラマがあり、それぞれの生き方に意味がある。それを、最後の湯屋の裏の場面で象徴的に表現している。客の注文で忙しく動く湯屋の男は、何かに操られているようにも見え、それがほかの登場人物と共通する。鈴木忠志さんが、長谷川伸を多く取り上げる、その理由がわかったような気がした。
終わってから、築地本願寺へ。フェイスブックで、バカボンのことばが掲示板に書かれているのを知り、それをたしかめにいった。ずいぶんとはじけているが、意味は深い。
さらに、神田へ行き、物件探しの続き。2件ほど見る。早く決まるといい。
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