9月2日(月)「新薄雪物語」も「吉原雀」も消化不良
朝は少しだけ家で仕事。仏像の本の直し、唐招提寺のところまで行った。
家を出て、東銀座へ。歌舞伎座。昼の部。花形歌舞伎で、「新薄雪物語」と「吉原雀」。
まずは「新薄雪物語」。この作品あまり上演されない。私も1度しか見たことがない。大作で役者がそろわないと上演できないと言われている。たしかに、過去の上演記録を見るとそうそうたる役者が並んでいる。ただ、見た時の印象では、これは歌舞伎というものに対するパロディーかと。たとえば、女性の方が男性に対してひどく積極的だったり、子供を守るために親が切腹したりする。それを花形でやるというのは、初めてのことではないか。
役者の言葉を読むと、この作品を見たことがないというのも少なくない。少なくともみな初役。それで、「新薄雪物語」をやるというのは、これはどう考えていいか難しい。3階で見下ろすように見たせいか、ちょっと眠かった。海老蔵もたいしたことがないし、このところ心境著しい梅枝も、声が上ずって、中身がない。面白かったのは、三人笑だが、それも、子供の役者が大人をまねているようなところがあった。夜の部の配役が決まり、それで昼に何をするかとなったのだろうが、ちょっとどうか。
「吉原雀」も、勘九郎も七之助も廓の遊びという雰囲気がまったくない。帰りがけ、廊下の勘三郎の写真と目があったが、ちょっと怒っているように見えた。
帰りにとらやへ。
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