12月1・2日(日月)忠臣蔵通しで海老蔵玉三郎コンビを堪能し『なぜ八幡神社が』も重版決定
日曜日は、月曜日に歌舞伎なので、仕事をする。『アサヒ芸能』の連載に聖ペテロの遺骨のバチカンでの公開のことを書く。集英社の『青春と読書』に今度出る『ゼロ葬』の本のことについて寄稿する。さらに、『宗教かになるには』の改訂版のゲラを見ていき、重版を見越して『なぜ八幡神社が日本でいちばん多いのか』の本を読み直し、間違いを探していく。
月曜日は、歌舞伎座で忠臣蔵の通しを見る。先月は、仁左衛門が休演してしまったこともあり、結局行かなかった。最近の私は仁左衛門ファンなのだろうか!? 今月は若手が中心で、幸四郎と玉三郎がそれにかむ形。しかも、三津五郎休演で、海老蔵が師直となった。
どうなるかと思った師直。大序は意外とよかったが、三段目はやはり狡猾さが出ない。菊之助と七之助は、どこかまだ本調子ではないのか、硬くて、存在感が薄い。ただ、4段目。3階席の一列目で見たせいか、全体がよく分かり、人の動きが実に整然として美しいことを確認する。全体が一つの儀式になっていて、そこがこの場の面白さになっているのだろう。道行は、ほかの観客がうるさくて集中できなかった。
夜の部は、染五郎の勘平。熱演してはいるが、何か足りない。勘平という人物像が浮かんでこない。技術的なところに走りすぎているような気もする。面白かったのは、7段目。海老蔵と玉三郎が、いかにも兄と妹ということでしっくりかみ合っている。幸四郎はあり変わらずセリフが聴きにくいが、ただ、新しい歌舞伎座、室内の奥だと、3階に声が届かないという欠点があるように思える。11段目で締め。休憩はあるものの10時間、3階はかなりハード。
そのあいだに、『なぜ八幡神社が』の重版が決まるという知らせが来た。8000部増刷で合計2万部。滑り出しとしては順調。まだ発売して4日目。
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