2月17日(月)平田信の裁判は被告人質問に入る
平田信の裁判、被告人質問に入った。はじめて彼の声を聞いた。
裁判では、最初、裁判長の方から、先日行われた期日外での後半の記録が読み上げられた。期日外なので傍聴していないもので、すでに出所した人間からのもの。目新しいものはなかった気がする。そのあと、弁護側から新たな証拠が提出される。これは、広瀬健一の調書など。ほかに、長官狙撃事件の捜査のやり方に対する新聞の批判記事など。
それが終わってから、弁護側による被告人質問へ。入信の経緯からはじまって、仮谷さん事件について。結局、爆発物や火炎瓶の事件にまでは至らなかった。
平田という人間がオウムとかかわったのは、20歳前後の時期。ちょうど、私がヤマギシとかかわった時期と年齢は重なる。その時代に、ああした、一般の社会とは異なる集団と接すると、その人間はそれから多大な影響を受け、普通の社会生活を送ることに意味を見いだせなくなるのかもしれないと思った。オウムがいかにうさんくさく、また、麻原が妄想に走っているように見えたとしても、それは平田本人にはあまり関係のなかったことかもしれない。彼は一般社会に満足できず、ほかのものを求め、何かに出会った。もしそれがオウムでなかったら、別の人生だったのかもしれないが、逆に、そのままアパレル関係の会社に勤め続けていても、パッとした人生ではなかったのかもしれない。平田の話を聞きながら、いろいろ思った。
日曜日に産経新聞や東京中日新聞に広告が出たせいで、『なぜ八幡神社が』の本が売れている。紀伊国屋のパブラインでは70冊以上売れて、新書では2位だったらしい。1位は新書大賞で話題の『里山資本主義』。発売から2か月以上が経って、今日が一番売れたのではないか。今後どうなるのやら。娘の学級はインフルエンザで学級閉鎖。困ったことだ。
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