3月5日(木)歌舞伎座昼の部の仁左衛門はもう人間ではなくなっている
朝はほとんど仕事もしないまま、歌舞伎座へ。昼の部を見る。
「菅原伝授手習鑑」の通しは、めずらしい。筋書をみると、5年に1度しか行われていない。前回もちょうど5年前で、それは見たように思っていたが、後で調べてみると、劇場には行っていない。テレビで見たのだろう。
「加茂堤」は、若い二人の恋模様だが、ちょっと萬太郎は、恋をしている貴公子に見えない。ここは、菊之助と梅枝がしっかりしている。
「筆法伝授」は、源蔵が染五郎だが、夜の部と同じく松緑の方が、屈折した役としてはよかったのではないか。そんなことをかんがえていたら、漱石の「門」を歌舞伎にしたらいいのではないかということに思いつく。舞台を江戸に移して、友達の妻を奪い取った浪人が暮らしている、そこにといった話だ。
「道明寺」は、いろいろな要素があって、意外に面白いのを発見。これまでは、映像だけのせいもあり、そこがよくわかっていなかった。しかし、仁左衛門は人間なのか、木像なのか、それが接近していて、この人しかできない役だと改めて思わせた。もうこれは演技ではないのだろう。
終わってから、下に降りると、黒崎夫妻とお会いする。本当によく会うものだ。
スピーカーはどうなったのかと、サウンドクリエイトに寄ってみると、ちょうと来たとのこと。土曜日には我が家に搬入される。楽しみだ。最後は仕事の打ち合わせがあって、ヒルズへ。
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